文化祭で倒れる女子高生たち..
長い一日が終わり、私は疲れ切った体を自宅のソファに預ける。
「さて、今日は何を見ようかな…。」
スマホを手に取り、ライブ配信サイトのアプリアイコンをタップする。画面をスクロールしながら、目に留まったのは「女子高文化祭」のライブ配信。何となく興味が湧き、再生ボタンを押す。
配信はすでに始まっており、画面には、高揚感に満ちた高校の校庭が映し出されている。
「懐かしいな…。」
学生時代を思い出しながら、僕は画面に見入る。
司会者の声が会場を包み込む。
司会者「皆さん、待ちに待った決勝戦の時間です!」
熱気と期待で会場はさらに沸騰する。僕も、何故だかわくわくしてきた。
画面は次々と決勝に進んだ女子高生たちを紹介していく。個性的な4人が一人ひとりカメラに向かって意気込みを語る。
チサ「頑張ります!」
シオン「こんにちは!」
ユキ「よろしくお願いします!」
アヤカ「できる限りやってみます!」
・・・
司会者が、大会のルールを説明する。
司会者「これからみなさんには、て○びをカッターナイフで切っていただきます!一番、血を出した生徒が優勝です!」
.
.
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「・・・え?!」
僕は画面に釘付けになり、彼女たちの次の一歩を見守ることにした。
司会者「それでは、大会スタートです!まずはチサさん、お願いします!」
司会者の号令で、とんでもない大会が始まってしまった。
画面の下部に
というテロップが申し訳程度に表示されている。
この補足情報が、リ◯トカット大会を正当化しているようだ。
・・・
チサ「痛いっ…」
チサ「…」
司会者「おっとー、1番手のチサさん、ここで終了ー!床に倒れ込んでしまいましたー!」
※公開している画像は生成AI(stable diffusion)で制作しています。
※公開している画像/テキストはすべて趣味制作のオリジナルでフィクションです。
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