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台所からしあわせになる

占星術師のKeikoさんの本がおもしろくて、月の動きに合わせて家じゅうをそうじしている話を以前書いた。

このそうじ法、本当に楽しい。
というか、Keikoさんの提唱する「月星座」は、スピリチュアルな分野には疎かったわたしにも不思議なくらいフィットし、メッセージの一つ一つがすんなりと体に入ってくる(メルマガも購読中)。

月星座を知ったら自分がもっと理解できた

これまで50年近く、わたしは8月7日生まれの獅子座である、という認識で生きてきたが、月星座を調べてみたことで、自分という人間への理解がぐっと深まった気がしている。
そのせいか、最近は自分のなかに渦巻く感情がなんなのかわからなくて不安になったり落ち込んだり、ということがほとんどなく、なんだか気分がスッキリして健やかだ。

ここで一応、月星座について触れておくと、一般的に認知されている星座(4月10日は牡羊座、5月15日は牡牛座とか)は、自分が生まれた日に太陽がどの星座に位置していたかで決まる「太陽星座」。
一方の「月星座」は、誕生した瞬間、月がどの星座に位置していたかで決まる。月の動きは早く、およそ1ヶ月かけて12星座を一周する。その日に月が何座にあるかに合わせて、各星座の性質を意識した行動をすれば、ツキを呼び込みやすい、というのが月星座占星術の理論。
*わたしの解釈と説明はおそらくけっこうアバウトなので、ぜひ自分で調べてみてください。


月星座と太陽星座の違いを理解するには、人を木にたとえてみて、太陽星座が幹、月星座は根っこのようなもの、と考えるとわかりやすいという。
根っこは表面に出ることはないけれど、実は自分の本質にダイレクトに関わっている。だから太陽星座と同じくらい、月星座も自分を形成する重要な要素というわけだ。

で、わたしの月星座はというと、蟹座である。
月が蟹座の位置にあるときは、「家の中」にエネルギーが集中し、その家を象徴する場所として「台所」を整えるべし、というのがムーン・クリアリングの教えだ。

この月星座の話がどこまで響くかは人それぞれだし、わたし自身、月星座の動きに合わせて家を整えていくと、家のあちこちをまんべんなくそうじできるのがいい、というのが最初のシンプルな感想だった。
けれどその後、類書も読み、月星座への興味が深まれば深まるほど、自分のなかの小さな謎が、ひとつ、またひとつ、と解決されていく感覚がある。

たとえば、わたしは昔から、どんなに疲れているときでも、台所のガス台や作業台やシンクが汚れた状態を放っておくことができない。それはもう理屈ではなく、生理的に。

夫に台所を任せた日も、彼が洗い物までやってくれたとしても、最後の最後は自分の手で拭き上げ、そのふきんをきれいに洗って干すところまでやる。それだけで、気持ちが落ち着く。
夫の台所仕事が甘いことに対しての嫌味や見せつけなんかじゃなく、ただ自分の中の「よい台所」の基準をクリアしていない状態を見ること、それを見ぬふりすることが、肉体的な疲労よりもシンドイのである。

その「生理的な感じ」が自分でもうまく説明がつかなかったのだが、月星座が蟹座だと知ったことで、ようやく納得がいった。
月が蟹座にある日に生まれたわたしの運気は、家と台所に直結していて、だから、誰に言われたわけでもないのに日々せっせせっせとそうじをし、そうすることで気持ちが落ちつくのだ、ということに。

占いは関係ないとしても

この話がスピリチュアル系のそれかどうかはさておき、これまで以上に意欲的に台所のアップデートに精を出していることで、あらためて感じたことがある。

それは、台所って、誰にとっても(月星座が蟹座でなくとも)、幸せの入口にある場所なんじゃないか、ということ。

日々台所に立ち、自分で料理をして、食べて、片付けをして、汚れたら磨いて、そうしてきれいになった風景を眺めながら満足感に浸る。
そういう生活から、ものすごく荒んだ気分は生まれにくい。たとえ納得いかないことや腹の立つこと、落ち込むことが起こっても、その状態から早めに脱することができるように思う。
食べることと台所をおろそかにしなければ、人はちゃんと次に進めるようにできている。真面目にそう信じるわたしは、あまりに楽観的だろうか。

でも、少なくともわたしは、一人暮らしを始めた20代のころの小さな台所の時代から、人並みに傷ついたりもがいたりしながらも、わりとすぐ立ち直って、というのをくりかえして生きてきた。
そして今、自分の運を司る場所としての台所にもう一度ちゃんと向き合い直すことで、この先の人生がより自分らしく、違和感やストレスの少ないものにしていけたらいいなと思っている。

自分の月星座に興味がわいたら、ぜひ調べてみてください。
すごくおもしろく、月や星の動きに関心を持つのはどこかロマンティックでもあり、わたしはいろいろと腑に落ちています。


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