ナルシストのリベンジポルノへの対処の仕方

訳者まえがき

私は50代ですが自分はアダルトチャイルドだと思います。まともに恋愛をしたことがありません。2019年に最後にかなわぬ人を好きになった時(ビデオ通話は数回しましたが会う前に振られました)あまりに辛すぎて死にたくなるほど鬱になったので、二度と男性を好きにならないと誓っていました。

しかし、昨年、過去の知人女性から恫喝訴訟をされて弱っているときに、SNSで息を吐くように嘘をつく男から「好きだ」と近づかれ、恫喝訴訟の相談などしているうちに、まんまとひっかかってラブラブモードになってしまいました。なぜそうなったか自分でも覚えてないし恥ずかしいです。

失敗は、最初に写真を交換しなかったことです。テキストだけで幻想を抱き、自分の投影に恋をしてしまいました。幻想を長引かせた責任は私にあります。しかし、会っても好きになれなかったのですぐに切りました。

その後、その男からSNS上で誹謗中傷やプライバシー侵害を受けるようになりました。違法行為に相当すると思います。私が見てない投稿もあるのかもしれませんが、すごい悪意を感じます。年を取っているとはいえ私も女の子ですからとても恐ろしい思いをさせられました。その男、と言ってももうろくに覚えてませんし、多大な時間の無駄でした。

そんなわけで、YouTubeで「リベンジポルノ」(幸い、関係は持ったことはないですが)で検索していたら、いつもよく視聴している心理学コーチのリサ・ロマノ先生の動画を見つけました。
非常にエンパワーされたので何度も聞きました。
本当に優しい先生だと思います。
つたない訳ですが、要約をシェアしたいと思います。

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Narcissist Revenge Porn: Fighting Back Against Blackmail and Exploitation/Lisa A Romano

ナルシストのリベンジポルノ:ゆすりや搾取と戦う方法
クリエイター:リサ・A・ロマノ先生


ナルシストとの親密な関係が終わった後に起きることの1つがリベンジポルノです。これは、ナルシスティックな元パートナーが、あなたのヌード写真をあなたの同意を得ることなく暴露すると脅すことをいいます。これはとてつもない恥と罪悪感と恐怖を抱かせる恐ろしい体験です。

今日この動画を作ったのは、視聴者の1人から相談されたからです。彼女は元彼から連絡を絶ち一方的に別れたところ、相手が発狂し、「おまえのヌード写真を暴露してほしくなければ金を払え、そしてもう一度だけ話をさせてくれ」と脅してきたが、ヌード写真を出させないようにするにはどうしたらいいかというのです。

こういったことがあると、人は自分がバカだったと恥ずかしくなります。しかし、実は非常に多くの人が、メール、チャットでパートナーに性的な写真を共有したり、動画を撮って送るなどしてネットでシェアしています。あるアンケートでは男性の38%、女性の35%が、性的な写真を共有したことがあると答えました。注意してほしいのは、これは認めている人の数であり、実際にはもっといると思われます。また、リベンジポルノ被害を届けられた数は大変多いです。泣き寝入りも多数いるでしょう。

あなたがこれをやったなら、自分を許してあげてください。あなたは裏切られたのです。あなたが誰かと親密な仲だったとき、又は恋愛関係にあったとき、彼はあなたに自分を信用するように仕向けました。そしてあなたは彼にヌード写真をシェアしました。そして今、彼はその情報をあなたに敵対的に利用しようとしている…。

ここで起きていることは何であるかを認識してほしい。それは、あなたが自分の写真を撮って彼に送ったことではありません。真の問題は、あなたは裏切られたいうこと、そして、脅迫やゆすりに遭っていることです。

私たちは脅されたり恐怖を感じると、自分が恐ろしいことをやらかしたと思ってしまい、今起きているのは犯罪だということに気付けません。これは犯罪であり、あなたは被害者です。問題は彼がヌード写真を外に出すといっている事でなく、真の問題は、今犯罪が行われているということなのです。

  • 元彼が、ヌード写真をばらまかれたくなければ金を払えと言って来るケースがあるが、これはゆすりであり犯罪であり、国によっては起訴に相当する

  • また、面識のない人によるロマンス詐欺の一環としての「セクストーション」がある。(※言葉巧みに性的な(sexual)画像、映像、メールを入手して、それをネタにして(「インターネット上に流出させるぞ」などと脅して)、相手に金を強要(extortion)する行為)

ネットで恋愛相手を探している人は、こういうロマンス詐欺があることを知って下さい。世界には光と影、善と悪、そのミックスが存在します。悪い人が存在します。彼らは頭が良いです。私はそんな頭脳があるなら、人を傷つけるのではなくもっといいことに使えよ、といつも思っています。

会ったこともない人があなたの裸の写真がほしいといったら警告サインです。最善の武装方法は、誰にも自分の裸の写真を送らないことです。しかしもうやってしまったなら、自分に起きた状況が何なのか正確に把握する必要があります。

セクストーションは、脅して金を取ろうとするもの。また、フィッシング詐欺もあります。「お金を払わないと、あなたの連絡先にあなたのヌード写真/動画を送るぞ」とランサムを要求するものです。FacebookやTiktokなどのグローバル企業には対応方法があるようです。
<支援方法やNGOなどの紹介..日本に該当するかわからないので省略>

被害者は孤立感を味わい、負のスパイラルに嵌り、自分をコントロールできなくなり、他の人にどう思われるかと思うと恥ずかしくなり、ネガティブなことや最悪なことを想像します。他人にどう思われるかと思うと自分のやったことを恥じて、他の人の目には自身が被害者と映ることを想像できないのです。被害者の家族にとっては、自分の家族が負のスパイラルに嵌って行くのを見るのは恐ろしいことです。

あなたは被害者だと認識してください。そして、あなたを愛する人はあなたが裏切られたと理解することを認識してください。あなたが自分の評判や、他人にどう思われるか心配して、強いネガティブな感情を経験するのは自然だし、至極もっともなことです。でも、あなたを愛する人はあなたを理解することを信じてください。だから信頼できる友達に相談してください。お母さんと良好な関係なら、お母さんに話しましょう。お父さんと良好な関係なら、お父さんに話しましょう。誰かに話して重荷を半分にしましょう。
信頼できる人のリアクションを見て、彼らの目に共感を見ることができれば、今起きていることは本当に起きていることだけれども、恥を背負う必要がないとわかるはずです。こんなことをするなんて私は世界で最低の人間だ、みたいに感じる必要ないのです。たくさんの人が同じことをしており、あなたは一人じゃないのです。だから、分かち合えば、乗り越える助けになります。次に、すべてのSNSプラットフォームでプライベート設定をすぐに直してください。また、自分の名前がネットに投稿されたら警告が通知されるといったシステムもあります。<詳細は日本に該当するか不明なので省略>

ゆすり専門の弁護士によると、自分を脅した人間と直接交渉してはいけません。絶対ダメです。あなたをゆすっている人と”身代金”(ランサム)を交渉しないでください。代わりに、弁護士に連絡してこのプロセスをガイドしてもらってください。地元の警察に届けて記録を取ってもらってもいいかもしれません。話すのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、そこは乗り越えて自分を擁護してください。

大事なのは、あなたが犯罪の被害者であることを認めることです。つまり、次のように認めることです。「この事件において私は被害者だ。これは間違ってる。こんなことが起きてはならない。そして私には権利がある」。これは被害者ぶることではありません。実際には、「私は被害者だ」と認めることで、あなたは被害者モードから抜け出すことができるのです。被害者ぶることと、自分が被害者だと認めることには大きな違いがあります。意識的に自分を擁護してください。「ちょっと待て、こういったことは絶対に起きてはならない。これは間違ってる。この人は私にこんなことやったなら、他の人にもやってるかもしれない。やりっぱなしにさせたくない。私は使える限りのツールを使い、使える限りの組織の助けを借り、自分の持っている権利を行使するんだ」のような役割へと自分をステップアップさせてください。

いかなる治癒や回復のプロセスにおいてもそうですが、以下のことを理解することが重要です。あなたが今感じていることは至極もっともなことです。高い意識の中で認識してください。あなたが今感じている不安はリアルであり、この種のストレス要因に晒された時の正常な反応です。コルチゾールが上昇し、心臓の鼓動も速くなります。頭にもやがかかるかもしれません。頭の中で反駁したり、なかなか眠れないかもしれない。あなたは平穏でなくなり、バランスを失ったりする。それらはすべて、当然のことなんです。

利用可能なリソースがあることを知ることが助けになるでしょう。あなたはこの経験から学ぶことができます。そして前に進むことができます。

あなたが被害者の家族・恋人である場合、あなたの仕事は、被害者の気持ちは正常でもっともなことだと理解させることです。被害者の悲嘆や恥を理解し、話を聞いてあげてください。そして彼らが乗り越えるのを見守り、必要な措置を取るのを補助してください。そして、被害者が今後、オンラインで自分を守れるように支援してください。

竜巻の中にいると想像し、嵐は過ぎ去ることを覚えておいてください。あなたのこれまでの人生を思い出してください。1回か2回はものすごい逆境を克服したことがあったはずです。だから今のこの状況も必ずいつかは去ると覚えておいてください。

会ったことのないロマンス詐欺であれ、あなたに振られたからといってリベンジポルノで復讐しようとするナルシストの元恋人であれ、こういった性質を持つ人間の狙いは、あなたに恐怖を感じさせることです。あなたが恐怖に怯え、影から表に出て来れないようにすることです。あなたに「私は被害者だ。あなたは加害者だ。私には権利がある」と認識してほしくないのです。彼らはあなたに明確に思考してほしくないのです。あなたにプロアクティブになって自分を擁護してほしくないのです。彼らはずっとあなたに恥らいを感じ続けてほしいのです。

恥は、人間にとって最悪の感情です。なぜなら恥は、我々が無価値で、希望がなく、人生の良いものを享受するに値しないと思わせるからです。しかし、私たちは皆、中核の部分では、十分に良い(good enough)のです。私たちは誰もが神聖な存在です。私たちには人間の感情というものがあり、圧倒しすぎて私たちをダウンさせてしまうことがある。それが私たちの直面する闘いです。多くのナルシストが被害者に感じさせようとする恥や恐怖を克服できる能力を、あなたは発達させることができますか?

私が今日の動画で話したことや提供したリソースが、あなたをエンパワーすることを祈っています。

あなたは十分です(You are enough)。プレデターはあなたに恐怖心を覚えさせたいのであり、あなたの仕事は恐怖を克服することです。そして、勇気をもってそれを克服することです。そして、認めることです。
「そうだね、これは恥ずかしいことだ。起こらなければよかった。でももう起きてしまった。このことから立ち直って前に進む必要がある。SNSで私のことを話したり、噂を広める人たちがいるだろうが、彼らは最初から私の友達ではなかった。今の私の状況に共感しない人は私の味方ではない。私は自分を愛し、共感し、擁護してくれる人たちに囲まれているべきなんだ」

こんなとき、私たちは誰が自分の友達で、誰が敵かがわかり始めます。あなたの友達は、あなたを支え、あなたに同情し、自分の経験をシェアしてくれます。あなたに反発する人や事態を悪化させる人とは絶縁しましょう。

木から枯れた葉っぱを刈るのと同じです。枯れた葉っぱにエネルギーが行かなくなり、生きる源へとエネルギーを注げるようになります。

今日のこのお話があなたの助けになったことを祈っています。私はあなたに自分を信じてほしいし、これを乗り越えられると信じてほしい。そして、自分がこの状況よりも強いと信じてほしい。あなたは怯え暮らす必要はありません。NAMASTE, everyone!

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