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家づくり「敷地条件厳しめ」の時に考えること

こんにちは

建築家のなおです。

社員の1人が来週お客様にプランを出すと言う事で少し見せてもらいました。建築士の方がどんなことを考えているのか?これから家づくりを検討されている方は、そんなこと考えているんだっと言うふうにみていただくと面白いと思います。

敷地形状条件としては結構厳しい(面白い)条件でした。

敷地面積が45坪ほどで、東と南と南東に隣家が迫り、北と西が道路に接しています。北からは段差があるため、車の乗り入れは厳しく、西側から2台分の駐車をします。

地方にしては、結構厳しめの条件かなと思っています。下手したら倍くらいの敷地もあるので、こう言った敷地条件ですと、どれだけ敷地条件や敷地の周辺環境を読み解くかがポイントになりそうですね。

※お客様のご要望などは一切聞いていないのでその辺りは考慮しておりません。

注意1:配慮なしプラン

この条件を見て、一番やってはいけないプランニングは、周辺環境をあまり意識しないプランニングです。

具体的に言うと、建物を北側に寄せて南面を開けてそこから日射を取り込む・・・のような間取りです。おそらくこの敷地の広さですと、お隣さんとの間隔もそれほど開ける事ができずに、LDKに冬の日射が入らないお家になりかねません。

窓を設けても、そこから見える景色は、「隣家の壁」と言う状況になってしまいます。これでは、折角何千万もかけて作ったのに勿体ないですよね。

お客様がそこまで想像ができていないことはあるかもしれませんが、設計士がそこに対して何の配慮も工夫もないとなれば、それは早々に他社に頼んだ方が良いと思います。

今から何十年と住うお家です。まずは決めつけずにプロの設計士にお任せするのも面白いと思います。

ポイント1:北側の眺め

敷地は狭く、南面にしっかりと庭が確保できないのであれば、他から取り込めないか探します、これを「借景」と言います。

北側の眺めが抜群に良くて、畑が広がりその奥には山々が見えるので、是非ともこういった風景を、室内に取り入れるプランを自分だったら考えると思います。

例えば、南北にLDKを設けて、北側に視線の抜けを計画します。窓の設け方も北側の道路があるので、車や人の視線を隠しつつ、しっかりと風景を取り入れるような窓を取り付けると気持ち良さそうですね!

そうは言っても、太陽光の日射は取り入れたいので、南側の南東に吹き抜けを設けることで、日射を取得し、室内を明るく開放的にします。その日射を取得した熱をファンなどで1階に循環させるようにすれば、しっかりと日射も活かす事ができます。

北側では、優雅に外の景色を楽しみ、南側からは日射熱を取得し、省エネにも配慮します。

ポイント2:2階リビングも考える

敷地条件によっては、2階リビングも検討すると良いと思います。都会では、隣地との距離が狭いことや、敷地条件が厳しい事がほとんどだと思うので、よく考えられる手法だと思います。

ですが地方では、そう言った2階にリビングがある暮らしを経験している方も多くないのでイメージできないと思います。

まずは、可能性として2階にLDKを上げることで、日射取得や眺望を取り入れる事が出来るのであれば、そう言ったプランニングもありじゃないかなと個人的には思います。

ポイント3:UBやトイレに窓を設けない

トイレやお風呂に窓があるのは当たり前と考える方が多いと思います。

多くの方が、「昔からそうだったから」とか「そう言う写真しか見てない」とか付くことが当たり前と思うかもしれませんが、一度そう言った固定概念はフラットで考えると家づくりはもっと楽しくなると思いますよ!

窓を設けると、断熱的に弱くなることもあります。そう言った意味では、外部に設けずに、室内窓を設置するのも良いかもしれませんね。

トイレやUBは基本換気扇を設けるので、匂いや湿気は換気扇に任せた方が楽チンです。

窓がなくなることで、窓の掃除する枚数が減ります。

アパート暮らしだとトイレやUBに窓が無いのが当たり前なので、逆になくても良いかなっとは思ったりもします。

まとめ

このように、色々な考え方があります!

もちろん、「いやそれは無いわ!」なんて思うこともあるかもしれませんが、あくまで考え方です。考え方次第で、「これもありかな!」なんて考えるとお家づくりや暮らしてからがもっと楽しくなります。

自分たちで考えて建てたお家なので、愛着を持って暮らしていただけると、設計士としてもとても嬉しいと思います。

じゃまあね!

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