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ケモノイベント初参加で「着ぐるみデビュー」した。獣化体験ではなく、自分のキャラで。【EventReport・はつじゅー会10】

2023年4月1日、千葉県で行われた「はつじゅー会10」にて、ケモノイベントに初参加しました。同時に、犬工房よりお迎えしたオオカミ獣人・フォルカがデビューしました。

はつじゅー会は「初参加枠」と称して「着ぐるみがメインのイベントに初めて参加する方」を対象に一定数の参加人数を確保しているイベントです。「初参加枠」で「着ぐるみ参加」はいささか珍しがられましたが、私のようなビギナーへの扱いも慣れている方が多いはず……という目算で参加を決意しました。

今回は「はつじゅー会10」のイベントレポートをお送りします。「ケモノイベント初参加」兼「キャラデビュー」した立場から、備忘録として忌憚なく書き綴っていきます。どうぞよしなに。

正直「楽しみ方わからん……」路頭に迷う2時間

いざ当日。電車の遅延を渾身のネタツイへと昇華し会場へ。

会場に到着して最初の2時間くらいの率直な感想は「楽しみ方がわからない」でした。その心の機微を追ってレポートしていきます。これを読んでいる関係者各位、無礼も承知ですがしばし堪忍ください。

荷物を置いて1時間、とりあえず生身で会場を散策してました。ここでひとつ断っておくと、私は天性の人見知りです。

初対面のケモノ諸氏に自然に声にかけることができるわけもなく……。数少ない知り合いにアテンドひっついて行動したりして様子を見てました。あ、でも初対面だけどペンペン氏や犬民ルキ氏が絡みに来てくれたのは覚えてます。ありがてぇ……

ずっと様子見してても埒が明かないので、いよいよ獣化して徘徊を開始します。ドキドキのフォルカのデビューの瞬間です。

しかし、ここで更衣室を出て抱いた正直な感想。振る舞い方がわからない!!!

ずっと憧れていた「獣化して人前を闊歩する」ことのカタルシスよりも、困惑のほうが大きかったのです。なんなら生身の状態での人見知りなんぞ想定済みですが、こんな種類の狼狽は初めてでした。

というのも、私は「獣化してまで人間的なことをしたくない」という気持ちがあり、それが心理的にブレーキをかけていました。要するに、絡みにいくことはおろか、自身の一挙手一投足ですら気になってしまうのでした。自分でも気難しいと思うが、これが私なのです。ご容赦を。

何より相手にされないことも怖い。だからといってヘタに絡みに行った挙句、相手が自分に興味がなくても申し訳がない……そんなせめぎ合いもありました。

正解がわからないまま会場を彷徨い、奇跡的に声をかけてもらいながら、ぎこちなくなんとかフォルカとして振る舞います。「人間嫌い」という設定なんてどこ吹く風。わざわざ星座の数ぐらいは会場にいるケモノのなかから、相手は自分に声をかけてくれたわけであって、何より相手も自分と同じく着ぐるみイベントに初参加かもしれないし……そんな方々を邪険に扱うわけにはいかないじゃないですか……!

ただし、今まで交友を絶ちイベントも避けてきた報いと言われても仕方がありません。充足感がありつつも、自らが課した多重の制約により、心理的に疲弊を負って2時間が経過してました。

更衣室で独りごちます。「やっぱイベント、向いてないかもしれん……」と。

片隅の和室に見出すランデブーサイト

時は14時ごろ。見つけたのは会場の隅っこの和室で寝そべっている……いや熟睡しているリオ氏。

賑やかな会場と裏腹に暗鬱な気持ちを抱えながら、フォルカは藁にもすがる思いで産みの親のもとに逃げ込みました。そこで、たむろしていた界隈の先輩方に出会います。

イベント初参加であることに気づいていただき、お迎えの動機や経緯など訊いてくださいました。犬工房と契約して以降2年弱お迎えを待つまでイベント未参加の珍獣、それはハンデでもあり希少価値でもあったわけです。

とにかく、力を抜いていろんなことを駄弁りました。とは言っても、フォルカはうなづいているだけだし内容もあまり鮮明には覚えてはいません。だけど「着ぐるみイベントを楽しめてる……!」とはっきり自覚したのはこの瞬間でした。自分に、フォルカに、興味もってくれていることがシンプルにこれほど嬉しいとは。

なけなしの勇気で、またメインホールへ繰り出します。

“give and take” いや、”モフ and take”かもしれない。

突発犬工房合わせするなどして、時は流れて集合写真の時間に。

心の枷も少し緩くなり、同じく犬工房かつこの日にデビューした燈氏に絡みに行ったり、筋肉系のケモノとして憧れているルクス氏(のぎすさん)リオ氏(アキトさん)にご挨拶に行ったりなどしてました。フォルカは「ニンゲンの言葉を勉強中」なので、喋れたところで違和感はない……。我ながら賢明な設定です。

ちょうどよく招集かかって、集合写真で両氏の横を陣取ることに成功するなどしました。ガハハ。

楽しめていなかったのは、自分のことでいっぱいいっぱいで他の方に興味を持てていなかったからかもしれません。愛さざれば愛されない……当たり前だ。等価交換、”give and take”である。

とかく、この界隈は”モフ and take”といったところだろうか。”take”は写真を撮ることも含意している。

という冗談はさておき、界隈において”give”のしかたは多様であることに間違いありません。イベントを開催してくださることだってもちろんそう。そして、こうしてブログというかたちで雑感を残しておくことも、巡り巡ってひとつの”give”になると思い、今したためています。

交流していただき、そしてお読みいただきありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。

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