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「糸姫」 - a prison in the light - #横濱IFF2019 MV部門 最優秀賞グランプリ作品

日本の古典文学「山椒魚」よりインスパイアされて企画・制作。

【 企画意図 】

「成長しすぎて自分の棲家である岩屋から出られなくなってしまった山椒魚の悲嘆をユーモラスに描いた作品」である山椒魚は、 現代を生きる私達の現状にも当てはまるかと思います。日本は歪んだ形で成長を続け「見えない糸」にがんじがらめにされた社会で、 私たちは日々、命を消耗し「外の世界」に出ていく一歩を、なかなか踏み出せずにいます。

データ化による情報化が進み、日々、ネットから流れる情報の渦に囲まれ生きる中で、社会から既になくなっていきつつある、 「プライベート」と「アイデンティティー」、そして「創造性」を探る作品。

【 あらすじ 】

日本で施行され始めた「マイナンバー制度」。 「監視・管理化」により、閉塞感・圧迫感が膨らんだ社会の中で、ある日、自分の居場所をなくし、世界から取り残された少女がいた。

自分を失った少女の自我は、よせては返す夢想の海を旅する。記憶とも妄想ともつかぬ、奇妙な白昼夢。交差する刹那的な光。 誰かが「私の海」を盗んでいったんだ。と少女は思う。「私は私を完成させる為に、海に触れなければならない。」

日本を囲む「外海」を、創造性の在り所のメタファーとし、個のアイデンティティーを辿る物語から「存在」とは何か ?「承認」とは何か?を、美しく歪んだ現代社会の中で「仮面性・人形性を帯びたもう一人の自分」と会話しながら、少女は自分と世界との繋がりを探り出そうとする。

#糸姫
#横濱インディペンデントフィルムフェスティバル #ハンブルク国際映画祭 #バンクーバー国際映画祭 #リーズ国際映画祭
#ミュージックビデオ
#グランプリ作品
#インスパイアされた #リミックススタイル

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