見出し画像

株式移管手続きをやってみた

先日、SBIネオモバイル証券から岡三オンライン証券に株式移管を行いましたので備忘録を記録します。

株式移管とは

ある証券会社の口座で保有している株式を、証券保管振替機構(通称:ほふり)の振替制度を利用して別の会社の口座に移すことです。手続きはオンラインではできず、出庫側の証券会社から書類を入手して郵送でやりとりする必要があります。

株式移管の経緯

2021年3月に口座開設したネオモバ。端株で少しずつコツコツ買い集めた株がいくつか1単元となりました。
ネオモバを使ったことがある方はご存知かも知れませんが、銘柄が増えてくると保有商品一覧を下までスクロールするのがとても大変になります。

そこで、単元化できてこれ以上買い増し予定がない銘柄を別の証券口座に移すことにしました。私はSBIネオモバイル証券から、岡三オンライン証券へ移管することに決めました。
最初はメイン口座であるSBI証券への移管を考えていましたが、SBI証券の残高は1000万を超えています。これは万が一の場合に投資者保護基金の補償を受けられる範囲を超えているため他の口座にした方が良いという判断です。

そこで今すでに口座開設している証券会社の中から、取引手数料の最も有利な証券会社として岡三オンライン証券を選びました。SBI証券と同様1日の約定代金が100万円まで現物取引の手数料が無料となっています。
取引手数料で選んだのは、移管する株式を売る予定はないものの、やはり投資をしているといつ何があるか分からず売却する可能性がゼロではないからです。

実際の手続き

まずネオモバのカスタマーセンターに電話して、書類送付を依頼しました。

20211030_移管出庫


HPからダウンロードしたものを印刷する方法もありますが、それだと郵送代が自己負担になるので通話無料の楽天スマホから電話して入手しました(笑)
せこい話ですが、書類を送ってもらえば返信用封筒が入っていますので自分で切手を貼る必要がありません。

書類が届いたら必要事項を記入します。
ネオモバから入手した書類には、振替元の口座の明細はあらかじめ印字されていました。

画像1

振替先の口座の明細は各証券会社のHPで調べるか分からなければ問い合わせましょう。

以下のリンクは口座管理機関名や部支店名、機構加入者コードなどを確認できるページです。私の保有口座のみ調べました。ここにないものはご自身でお調べください。
岡三オンライン証券
SBI証券
松井証券
野村證券

記入が終わったら、必要な本人確認書類を同封して返送します。

株式移管の注意点

①振替元・振替先の口座の種類について
特定口座で持っている口座は、移管先でも特定口座にしか入庫できません。特定口座から一般口座への移管は不可ですし、逆に一般口座から特定口座への移管も不可です。NISA口座の株式も移管できません。

②全部振替・一部振替とは
銘柄を書く欄の下に、全部振替と一部振替の選択肢があります。
全部振替とは、出庫側の口座で持っている株式をすべて移管するということです。一部振替とは、出庫側の口座で持っている株式を銘柄を指定して移管するということです。

画像3


一部振替は、同一銘柄内で一部を移管するという意味ではありません。
たとえば、私はネオモバでアマガサを300株持っていて、200株だけ移管したかったのですが同一銘柄の一部だけを移管することはできないということです。書類を書き間違えたので、訂正印を押して300株に書き直しました。

また、移管が終わるまでは出庫側口座では申請した銘柄の売買はしないようにしましょう。売買して株数が書類の記載から増減した場合どうなるかは確認しませんでしたが、書類不備で確認される可能性があると思います。

株式移管にかかる手数料

証券会社ごとに異なります。ネオモバの場合、入庫も出庫も手数料は無料です。
岡三オンライン証券の入庫手数料はHPに記載がなかったため電話で問い合わせし、国内株式は入庫・出庫ともに手数料無料であることを確認しました。
大手のネット証券は国内株式の移管であれば、ほとんど手数料がかからなかったと記憶していますが、変わる可能性がありますのでその都度調べてください。

出庫から入庫までにはタイムラグがある

10月のある週の金曜日に、ネオモバの残高が30万以上減っていました。
一瞬焦りましたが、すぐに数日前に投函した書類の手続きが完了したということに気が付きました。

それから、毎日入庫先の岡三オンライン証券の口座を確認していましたが、なかなか移管した株式が現れません。
だんだん不安になり調べたところ、出庫から入庫までには4~5営業日かかるとのことで気長に待ちました。
翌週の木曜日に無事に反映されていることを確認できましたが、自分の持株がどの口座にもないというのは落ち着かない気持ちになりました。

オンラインで手続きができないものは、どうしても手が付けづらいですが、なにごとも経験なのでやってみてよかったです。次回はSBI証券の残高を1000万未満にするように株式を移管する手続きをしようと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?