文系SEは応用情報技術者を目指せ

私の保有資格一覧

私は文系で30代になってからSEになりました。学校で情報処理の勉強をしたとか、新入社員のときにみっちり教育を受けた経験などがないため、正直なところスキルには全く自信がありません。でも何かしらの資格を取れば、少しは自信がつくかも知れないということと、合格すると会社からお金がもらえる(こちらがメインの目的)ことから、以下の情報処理試験に挑戦して合格しました。

・ITパスポート試験
・情報セキュリティマネジメント試験
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・データベーススペシャリスト試験
・プロジェクトマネージャ試験

基本情報技術者試験に大苦戦

上記の一覧は難易度順に記載していますので、客観的に見て最も難しいとされる試験はプロジェクトマネージャ試験です。しかし、この中でただひとつ一発合格できなかったばかりか2回も不合格になったのは、多くの人が入社3年以内で取る基本情報技術者試験でした。
「基本」という言葉の印象から、難易度はそれほど高くないと思われがちな試験ですが、本当に苦戦していました。

その理由は、基本情報技術者試験に合格するためには、午後試験のアルゴリズムとプログラミングの問題が回避できないという点です。特にプログラミングはまともにやったことがなかったため、表計算を選ばざるを得ない状況でした。

時間が充分にあれば、なにかひとつ言語を習得した方が良いかも知れませんが、ほとんどの人は働きながら勉強してこの試験を受けるため、なかなかそのような時間を取ることができません。

応用情報技術者試験をお勧めする理由

基本でこれほど苦労したのだから、まずそれ以上の難易度の試験など無理だろうと考えていたのですが、ちょっとテキストだけでも見てみようかなと思い、軽い気持ちで勉強を始めました。すると、基本情報である程度の知識が身に付いたためか午前の過去問は難なく合格点を取ることができました。

問題は午後です。応用情報技術者試験の午後は、試験形式がマークシートから記述式に変わります。しかし、過去問に着手してみると「これはもしかしたら合格できるかも知れない」という印象に変わりました。

応用情報術者試験は情報処理の知識はもちろん問われますが、試される能力としてはほとんど日本語力です。これが、文系SEに応用情報技術試験をお勧めする理由です。
基本情報技術者試験と違い、出題者の意図をくみ取り、文章を起こす力があれば点数が取りやすく、また、マークシートから記述式に変わることで部分点がもらえることもメリットです。

試験は満点を取る必要はありません。60点で良いのです。完答できなくても部分点を取ることができれば、合格ラインに近づくのはそれほど難しくありません。

文系SEには高度区分もお勧め

応用情報技術者試験に合格さえしてしまえば、基本情報を持っていなくてもとやかく言われることはほぼ無いと言っていいでしょう。また、最高難度とされる高度区分の試験ですが、こちらは応用情報よりも更に「書かせる」色が強い試験となっていますので、文系SEにはお勧めです。

基本情報に2度も落ちた文系の私でも、データベーススペシャリスト試験とプロジェクトマネージャ試験には一発で合格することができました。ここまでくると仮に基本情報を持っていなくても、そんなことはもはや誰も気にしなくなります。

もちろん簡単な試験ではないため合格するのは大変でした。データベーススペシャリスト試験では200時間、プロジェクトマネージャ試験では150時間ほどの勉強をしました。もう少し能力の高い方であればこれほど時間はかからないと思いますが、言いたいのは、特別な能力のない自分でも、時間をかければ合格できたということです。

基本でつまずいてしまった文系SEの方の参考になればと思います。


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