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Vegan徹底分析シリーズ第2弾。ヴィーガンと地球環境。【2020/12/09公開】

編集後記:

第2弾ですが、第1弾の内容を先理解した方が、今回の内容がすんなり入ってくるかと。台本は短くないですが、YouTube動画の方はあっさり短め。議論は好きですが、とにかく誰も気を悪くしませんように、という思いを込めて。

台本:

Veganにこだわらなくてもいいんじゃない?ってお話、パート2
です。

Veganって完全菜食主義者のことですが、近年、先進国を中心にVeganになる人が急増しているって話で、
Veganに転向する理由としては大きく分けて3つあると言う話でした。
(Veganと健康について話した第1部をご覧になっていない方は、ぜひそちらもご視聴ください!)


今日は、今日の第2部では、我々が住む地球の環境破壊を食い止めることを目的としてのVeganライフスタイルを実践するビーガンについて紐解いていきます。


ボイコットの精神と主張
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環境破壊を減らしたい!私たちの地球を守りたい!と言う理由でVeganに転向したひとのほとんどは、Veganとなる事で、(動物由来の全てのものをボイコットする事で)、ある種、動物性のものを食べたり身に付けたりする事を**ボイコット**をしているのと同じわけです。
自分の健康は、最優先事項ではありません。(最優先ではないだけで、ほとんどの人は大事と思っているとは思います)

**ボイコット**と言うのは、ある集団が自分たちの考えや要求を実現させる目的で特定の相手に対してその商品を買わなかったり拒否したりすることですが、
Veganです、と言うことは例えばお肉を食べない(ボイコット)する事で、環境破壊NOといっているわけですね。

間接的ではありますが、単純に、お肉の消費量が減れば→作る量(家畜の飼育量)も減る→家畜が排出する温室効果ガスや、家畜を育てる農地開拓や、家畜の餌を育てる農地開拓のために森林が伐採される量が減る=環境保全。と言う流れを期待しているわけです。

私がベジタリアンを続けていた理由もこれでした。
もちろん環境破壊はNOと言いたいですし、できるだけの事を私もしたいと思っています。私もその思いは今でも変わりませんが、私はビーガンになることは元より、ベジタリアンでいる事すら辞めたわけです。

なぜか。

ビーガンやベジタリアンでなくても、悪いものはボイコットすれば良いからです。

安いお肉と環境破壊の関係
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私たち日本人に馴染みのある例で言うと、スーパーのお肉。
なぜ国産のお肉と外国産のお肉にこれだけ値段の差があるのか。
普通なら、遠くから来たものの方が値段が高いとお思うのが普通ですが、「大量生産」と言う手法をそれをくつがえす力を持っていると言う事ですよね。

どれだけ輸送するのにお金がかかったとしても、それでも安くつく。
考えてみると本当に恐ろしい事です。
このような日本では考えられないほどの規模の農地を作るために森林が伐採され続けているのです。
しかも、安いお肉を作るために現代は「工業型畜産」といって、工場でモノを作るのと同じように、家畜が育てられます。工業型畜産というのは効率の良さを最優先としています。効率の良さ、農作物には化学肥料や農薬を大量に使って生産量をコントロールし、家畜に関しては、農地にギュウギュウ詰めにすることです。不衛生な環境は病気になりやすいので抗生物質を大量に使われます。もちろん、抗生物質は消費者に届くお肉の中にも微量に含まれたままです。いやですよね。
その結果どうなるかというと、使い終わった農地は、もう再利用できなくなってしまいます。使い捨て状態ですね。これは、環境を守ることができる「循環型の農法」とは全くの真逆な訳です。


私たちの食に関わるもののみならず、大量生産されるものは安いです。
大量生産されたものの恩恵はみなさん受けていると思いますし、もう仕方なしに受入れざるをえないこともしばしばあることと思います。


でも、安く作るためにその代償として環境がどんどん破壊されていくと言う現実は心苦しいです。お肉ってそんなに安い必要あります?

お肉の適正価格
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国内で生産できる量のお肉って限られているので、仮に輸入肉を減らしたらただでさえ少し高い国産肉の値段は跳ね上がるとは思いますが、ビーガンの人には影響ありません。
これって、タバコの問題と似てると思いませんか?
タバコの値段が年々上がるとともに、喫煙者は減ります。
吸いたい人は、きっといくらになっても吸いますよね。
それと似たり寄ったりな感じ、と思うのは私だけでしょうか?
もちろん、手軽にお肉が食べれなくなることは寂しいと思うかもしれませんが、
もうウナギで私たちはその感覚を経験しています。
私は、個人的には、お肉が高級食材になっても仕方ないというか、良いんじゃないかなと思います。むしろ、きっとそれが**本来の適正価格**なんだと思う訳です。

完全にお肉を食べない側、タバコを吸わない側の意見をのべた感じになっちゃいましたが、

植物性オンリーが答えではない
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何が言いたいかというと、動物性の食品を一切とらない(買わない)ということが、強いて言えば、ビーガンを啓蒙することがどこまで本当に環境問題の解決につながるのか、私には疑問点が多く残るからです。

第1部作で少し触れましたが、ヴィーガンと呼ばれる食べ物にも、どこの誰が見てもジャンクなものがいっぱいあるんです。
安い小麦やとうもろこしから作られる果糖ぶどう糖液糖もトランス脂肪酸をはじめとする加工油も全部ビーガンOKな原料です。
これらの原料も、環境負荷は動物の飼育よりも低いものの、同じく環境破壊に大きく貢献します。

さらに、大豆をはじめとした、植物性の食品の数々は、遺伝子組み換えが盛んに行われています。
もちろん、これらの多くは、安いお肉を作るための動物の飼料としても利用されますが、私たちが知らず知らずのうちに口にしているものもたくさんあります。
これは、動物食とか関係なしに、気をつけなければ、毎日口にしてしまってるでしょう。

ビーガンの人たちのタンパク質摂取の要、大豆。
これにいろんなモノを混ぜて作られたフェイクミートと呼ばれる加工食品が大流行していますが、決してヘルシーさを優先として作られたものではありません。
しかも、大豆はオーガニックという表示がなければ、外国産の大豆ものは基本的にオーガニックの表示がない限り遺伝子組み換えされている大豆と思った方が良いです。(日本の大豆輸入国#1のUSでは90%以上が遺伝子組み換え)
となると、環境のためにビーガンになったという人は、自分の健康を害する事を覚悟しなければなりません。それでも、地球の方が大事という人は本当にすごいと思います。


ビーガンになる人が増えれば、現在のペースで進む環境破壊は減るかもしれません。
でも、ビーガンが増えれば増えるほど、新たなビジネスチャンスを作り、大企業がこぞってそのマーケットを支配したがることは目に見えています。
そして、前回の動画でもお話ししたとり、ビーガンの食べ物だからといって、必ずしも健康に良い食べ物だとは限らないという事。
例えば、
ーファーストフード
ーお菓子
ージュース
ーパンや麺類の炭水化物
この辺の健康を害する食べ物の図式は、ビーガンになろうと変わりません。
これら、人が欲しがる食べ物が出来るだけ安い原料で、安い値段で私たちに売られる図式は絶対変わりません。


私は、ビーガンというレーベルを使わなくても、地球環境のためにできることっていっぱいあると思うんです。
使いすてのものできるだけ避けたり、モノを大切に使ったり、地元の農家さんを応援したり、庭がなくてもプランターで何か育ててみたり、都会なら出来るだけ歩いたり自転車を利用したり、ゴミ拾いにボランティアしてみたり。


小さなことであっても、間接的にでも地球思いな行動はできます。

もちろん、安いからという理由で、外国産のお肉を食べない、もしくは量を減らすという選択もありですよね。

動物性食品を一切合切辞めてしまう、という選択も、否定はしませんが、その極端な選択をしなければ、この地球の破壊が食い止めれられないわけではないと私は思います。全てにおいてそうだとは思いますが0か100ではないです。


動物性の食品も、植物性の食品も、全て平等に作られているわけではありません。
動物性の全てが悪ではありません。
むしろ、そのような考え方はとても危険だと思います。
今回も、私の結論は同じで、線引きは「植物性」か「動物性」ではないと思います。

今、自分にできる事をやれば、それで良いと、私は思います。

動画リンク


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