X万人を切なくなる程笑わせられる、最強の五人になってくれよな!!!!! (4/8 Aぇ!group FC発足に寄せて)
ファンクラブ入会は順調?、と母親から連絡。
"ようやく繋がった!"と答える私に母は言う。
嵐以来のはまり様じゃない?
Aぇ! groupってそんなにいいんだ?
…どう伝えられるかなと思い私は打ち返した。
"子供の頃見てた嵐の番組あったじゃん?
あの感じを思い出すんだよね。"
月曜夜、それはそれはくだらない、でも五人が一生懸命に、素をさらけ出して取り組んでいた30分番組があった。干物を1週間放置し(そして食べる)、ピーマンで潜水に挑戦し、紙の船で川を下り、なんでもぬか漬けにして試食し噴き出す。
今のアイドルYouTubeの走りのようなコンテンツだった。ネタが面白いというより、人間そのものにはまってしまうあの感じ。若者のエネルギーと型にはまりきらないキャラクター、皆が発展途上で不完全にもかかわらず、だからこその、奇跡的に完璧な人間模様が見えた。
"ひとつ売りのりんごなんだ"、と幼稚に、がなるように歌う歌詞がよく似合う5人だったな。
面白さって度を越すと切なくなるんだな、とも当時中高生ながらに思った。もしかしたらその素敵な光景が"今しかない、期間限定のものだ"と心のどこかで分かっていたからかもしれない。
案の定、私が大学に上がるくらいに嵐は大大大ブレイクを見せ、ゴールデンタイムでゲストを迎えた番組が始まる。相変わらずかっこよくてキャラの立つ5人がそこにいたけども、あの、不揃いな青春はもうない、戻れない。
お気に入りのこの曲はサビの後半で同じメロディを繰り返すのにどことなく雰囲気が翳る。それが、夏の終わりを示すようで。歌詞と合わせ、収録アルバムタイトル"TIME"が示すように、不可逆な人生の時間線を意識させる。今この時を大事にしなきゃ、と思わず自分をギュッと抱きしめてしまうような。
切ない、だからこそ最高に嵐らしい。
元気だけど元気なだけじゃない、切なさと一緒にに人生の素晴らしさを教えてくれる。
ライブだと皆の顔がキラキラしていて、特に。
…今でも、嵐以外のOh Yeah!なんて認めないぞって意地張って思ってるけど。
"あの時の嵐さんより最高なことはもうないでしょ!"って母は答えたけど。
もう一度出会ってしまった気がするんだなあ。
笑いすぎて切なくなってしまうくらい、人生の、人間の素晴らしさを教えてくれる五人に。
FC動画、予想の100倍くだらなかった。
自分でふざけて自分で笑い出す自担を見て、とうとう私は認めざるを得なくなってしまったようだ。どうしよう、切なくなるほど面白く愛おしい。
ごめんなさい、捉えようによっちゃこれ良く聞こえないかもしれないんだけど、5人だからこそ、私はここまで嵐のことを思い出してしまったのかもしれない。
正統派なのにいじられキャラを確立する赤、実力派なのにぽやぽや天然な青、器用で周りをよく見る黄色、努力家ワンコな緑、リッチ顔で世界観を持つ演出家紫。よく考えたら矛盾も多々あるけど…………嵐じゃね?(乱暴)
そして何より、不完全で等身大なメンバーが織りなす、奇跡的なパーフェクトさ。最高だよ!周りがどう思っても、どうかそのままで笑かせてくれよ!!と願いたくなってしまう。
と同時に、それにもいつか終わりが来るのかしら?、と心がざわつく。
でもあの頃の、12年前の嵐とカルチャーも変わって来ているよね。動画でたまたま聞いた。"テレビの、最大公約数の笑いが限界に来ている" 。だから、"1万人にバチーン!とハマる笑いをやった方がいい"。
代わりにくるのがYouTube…?と思いきや、ラジオもあるらしい。元々細分化された笑いに強い、ラジオコンテンツ。
前回のヤンタンでの晶哉くんの言葉を思い出した。
"Aぇ! groupを勢いづけたのは、YouTubeもありますけど、ラジオもなんで。ラジオに、感謝しているところがあるので。"
めちゃくちゃ希望だと思った。彼らの強みはYouTubeとラジオの、飾らない姿。
一部の人たち東京の地上波でうまくやれるビジョンあんまり持てないけど、いったんそれでいいんじゃない?(失礼)
こうやってファンクラブに集まる、1万人どころじゃないウン万人(今どれくらい?まだ10万まではいってない?)に、バチーンとはまり続けて、一緒に歳をとってくれませんか。
体制も変わった今、テレビの最大公約数に依存しすぎない新しい事務所のビジネスモデルを、創り上げていってくれませんか。
理想としては、コアファン以外にも"アイドルに興味はないけどラジオとYouTubeは見てる!"と言われるグループになってほしい。
嵐にはまっていた頃よりだいぶ大人になった私に、もう一度私に、人生と人間の切ないほどの素晴らしさを、そのくだらなさと馬鹿馬鹿しさで叩き込んで、これ以上ないってくらい教えてくれ。
頼むよ、Aぇ! group。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?