明けない夜はない。太陽があるから月がある。

「天使は言〜ったよおー♪」

わたし、モンブランケーキが食べれなかった。
苦手だった。幼き3さい児から、
頼みなんかしていない父親の美食家に連れ回されて、ぐるぐる、目が回ったよ。
無理やり怒鳴り散らし押し込まれる食事、
飲まされる液体はお酒、3才から始まった。

三才、
たったうまれて三年で、気づいていた、
知ってるでしょ?家族の誰にも望まれもしなかったワタシの命でもある私は、

『世間体のみの家族の姿、』

それに、しっかりと気付けていた。
とても死にたかった。一旦おうちに入ってしまえば、家族は一家離散の地獄絵図だったなあ。。


そう、それでね?、、
子どもが食べる食べものは、たべものではないって。そう言われた気がしたんだ。。

かなしくてねえ。それも。でも、


でもね?
『愛すたんどひあーふぉーゆうー』を、
聞いてから、食べてみたんだよ、

モンブランケーキ、。
「くまさんおいしいね、美味しいなあ。」

そう教えてくれた。

恥ずかしいでしかなかった
家族だった過去、
もう顔すらのっぺらぼうで憶えてもいない。
押し付けられて教わると言う教育、
それって一体なんだったのかを、

モンブランケーキが、くつがえしてくれた。

甘い世界を、ありがとう。ありがと!
『愛すたんどひあーふぉーゆうー』


西暦1,995年、夏のできごと。


追伸、
「おやすみなさい。おやすみ。」

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