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そんなに責めなくたって

なにか問題が起こるとすぐ「わたしのせいだ」と落ち込み、「わたしができなかったから」と責める癖がある。まあ本当のところは心の片隅で、「いやー、あの人の言い方も悪かったよね」とつっこむ声がしたりもするんだけど。しかしこれでわたしは意外と真面目で、すぐに「悪いのはわたしなのだから、責任転嫁してはいけない」と心の中でたしなめる。

けれど、そんなに自分で自分を責めていじめてやる必要なんか、本当にあるのかな?それでなくたって、この世の中には理不尽なことが多すぎて、攻撃的なものがあふれていて。ちょっと油断すると後ろからグサッと刺されるような、そんな危うさを秘めているのに。そんな殺伐とした世界の中で、自分くらい自分を優しめに見てやったって、いいんじゃないの。

ふと、そんなふうに思った。

起きた問題に対して、「こうすればよかったね」と指摘するのは、いじめでもなければ責めでもない。だからそういった脳内議論は大いに行えばいいのだけど、理性を吹っ飛ばして感情をむき出しにしてはいけない。感情が高ぶれば、見えるものも涙でくもり、見えなくなる。

自分を責めてしまうのは、自分を許せない怒りや悔しさから生まれる感情がそうさせているのだろう。理性的な人、感情的な人、いるけれど、やっぱり感情的な人の方が、そうした自分の気持ちに振り回されやすい。振り回された結果、傷つくのは自分自身なのにね。

だから、いつも心に一握りの理性を。湧き上がる感情に、自分が支配されないように。

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