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チェアリング日和な、あるお花見の日(6/100日)

家族でお花見へ行った。場所は、宮城県柴田郡。日本さくら名所100選に数えられる、一目千本桜だ。毎度激混みなのだけれど、なんやかんや言って毎年のように足を運んでいる。

子ども達がまだ小さな頃から、なんならその前から来ているので、景色を見ながらなんだかいろんなことを思い出す。いいことも、そうでないことも。

桜のトンネルが続くメインの道は、人・人・人。だけど川沿いの道に降りると人通りもちょっぴり少なくなって、歩きやすくなる。

そこをのんびりと歩いて、川にぼっちの鴨を見つけたりしながら、ふと思う。「あー、ここでチェアリングしたら気持ちいいだろうなー」

チェアリングは、ゼミ同期のシマさんから聞いてからずっと興味津々。まずはベランダで始めてみようと思いつつ、なかなか実行に移せずにいるんだけど。こんな気持ちのいい場所で、タイミングで、ただただ椅子に座ってぼーっと考えごとをするなんて。なんって、贅沢な時間だろう。

でも無理だよなあ。春休みで仕事が押しまくってて、夜中仕事でなんとかリカバリーし続ける日々だし。そんな余裕、全然、ない。

……とそこまで考えて、本当にそうなのかな? って。無理だって、思いこんでいるだけなんじゃない? 風にゆらゆら揺れる桜の枝を眺めながら、自分に問いかける。余裕がないのは事実だけど、そのせいで視野がより狭まっているのかもしれない。ほんの少し立ち止まって、深呼吸でもして、今の自分を見つめ直してみたらいいのかも。椅子にでも座りながら。

きっと実際にチェアリングしたら、もっといろんな考えや気持ちが湧いてくるんだろうな。「なんか、ぐるぐる考えすぎてたのかも」って思えるかもしれない。そんな自分と、出会いたい。

よし。とりあえず、ベランダでいいからやってみよう。チェアリング。子どもが起きる前の、朝の5分だけでも。何事も、はじめの一歩が未来をつくるんだ。


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