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ぼーっとするのが好き

いま、取材先へ向かうバスの中でこれを書いている。

わたしの家は街中にあり、駅前にオフィスがあるような会社ならばだいたい自転車で通える。

しかし、最近の仕事はもっぱら郊外。市外のことも多いため、会社員だった頃よりも明らかに多く公共交通機関を利用している。なんだかおかしな話である。

今日もそうだ。事前に下調べをしたところ、片道だけでも1時間半はかかりそう。やれやれ、と若干うんざりしていたが「まあ、移動時間をつかって仕事をすればいいか」と考えていた。

ところが、無事に椅子に座れても、わたしは仕事を始めない。普段は乗らない地下鉄、バスの外を流れてゆく景色を眺めながら、「ああ、春めいてきたな」「ここは、バスを使えば来られたんだ」などとぼんやりと考える。

※仙台の地下鉄は、一部期間だけ地上を走るのです。地下鉄とは。

仕事が早い人の話を聞くと、「ちょっとしたスキマ時間をムダにしない。常に仕事できる環境を整えておく」なんていう。わたしもそれに倣おうと、準備だけはしているつもりだ。でもいまいち、そのスタイルが確立しない。なぜなのか。やる気が足りないのか。うんまあ、それもあるかもしれない。

結局のところ、わたしはぼーっとするのが好きなのだ。ただそれだけだ。

何をするでもなくぼんやりと景色を眺め、ふわふわと思考を巡らす。ただそれだけのことが好きなんだろうなぁ。

で、ふと何かを思い立ったらこうして文章を書く。

というわけで、わたしはいつまで経っても、デキる人にはなれそうもない。まぁ、仕方ないか。

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