あなたの白髪率は何%ですか?
顔周りに白髪が集中するお客様は非常に多く、一般的に8〜9割のお客様は顔まわりから増え始めます。
ほんとたま〜に顔まわりに白髪が全然なくて、後頭部とか、表面から見えない内側にだけちょこっと塊白髪が…という方もいますが、そういう方はそもそも白髪の気になり度合いは低いです。
家族に指摘されたとかで少し気になるけど…という感じです。
ここから分かることは、人は自身が見える部分に白髪を見つけると特にストレスになるということですね。
さて、白髪が顔周りに集中する理由はいくつか考えられます。
主な理由として、
①顔周りの皮膚は他の部位と比べて血行がよく、栄養が豊富に供給されるため、髪の毛の成長も活発です。これにより、老化やストレスの影響を受けやすく、白髪が目立ちやすくなります。
②顔周りや頭頂部は紫外線に晒されやすい部位で、紫外線は毛根にダメージを与え、メラニンの生成を妨げることで白髪の原因となります。
③実は顔周りは表情筋が集中しているため、表情を通じてストレスの影響を受けやすい部分。それにより、白髪が増えてしまいます。
あとは、遺伝的な要因とかですかね。
お客様の例で見てみましょう。
顔周りは90%ほどの白髪ですが、後頭部は40〜50%の白髪で黒髪も結構あります。
こちらは同じお客様の写真です。
顔周りはほぼ白髪ですが、実は頭頂部や後頭部は黒髪の方が目立ってますね。
40%といったところでしょうか。
また、こんな一例もあります。
頭頂部と顔周りの一部に塊白髪があります。
でも内側の方はほとんどないんですよ。
白髪の生え方は100人いたら100通り。
では、ここで質問です。
あなたの白髪は何パーセントですか?
恐らくほとんどの方が顔周りを見て結構多いんじゃないかな?と思っているはず…
しかし、先程、顔周りに白髪は集中する傾向にあるとお伝えしました。
なので、白髪率でいうと実はそんなに高くない方も多いんです。
主観ではなく客観的に見て全体の白髪率を把握することが大切です。
分からない方は美容師さんにぜひ聞いてみてくださいね!!
白髪率を把握することは脱白髪染めをする上で大事。
白髪率が大切な理由は白髪の割合によって適切な明るさ、生えてきた白髪が1番馴染む明度があるからなんです。
詳しく説明しますね。
白髪が10〜30%
ポツポツ白髪さん。
どちらのお客様も圧倒的に黒髪が多いのですが、だからこそ白髪一本がとても目立ちます。
あまり明るい明度にすると白髪云々の前にプリンが目立ちますので、明度で言うと暗め(7〜10レベルくらい)がちょうど良いかと思います。
が、白髪ポツポツさんは年齢でいうと30〜40代が多いため、明るさを求める方が多い傾向にあります。
ベースは落ち着かせた色味にして、白髪に繋がるようなハイライトを定期的に入れるのが良いです。
色落ちは黒髪が多いため、オレンジ味や黄味が出やすくなります。
白髪が40〜60%
白髪と黒髪の割合がちょうど半分くらいです。
ここに当てはまる方は少し明るめ(13〜16レベル)が馴染みやすいと言えます。
そして、最大のメリットは1番立体感が出やすい白髪率であるということ。
黒髪(5レベル)と白髪(20レベル)の明度差が天然のハイライトを作ってくれるのです。
なので白髪染めから脱白髪染めへ移行する初回と2回目のハイライトを終えたらブリーチもハイライトも必要ありません。過度なハイライトは髪にとって絶対的にマイナスですから、必要最低限が必須です。
色落ちですが、白髪の部分はベージュやミルクティーベージュに抜けますが、黒髪の部分はオレンジ味や黄味に褪色します。
白髪が増えれば増えるほど褪色は綺麗です。
白髪が70〜100%
黒髪よりも白髪が圧倒的に目立ちます。
その為、10〜30%の写真と比べて頂くと気づくと思うのですが、白髪の明度(20レベル)に近い明るさの方が馴染みがよくなります。
なので、明度はかなり高めが理想といえます。
ほぼ白髪なので色落ちは本当に綺麗なんです。ベージュやミルクティーベージュに抜けていますね‼︎
まとめ
白髪率を理解して適切な明度で、白髪染めを使わずにヘアカラーする事で根本が生えてきた時の気になり度合いに差が出てくることになります。
そうは言っても、仕事上明るく出来ない、明るさに規定がある…というお客様も少なくありませんので、そこはご相談頂ければ白髪率に対して暗めに染めることは可能です。
ご安心ください。
ただし、ご自身の白髪率に対して明度が下がれば下がるほど、白髪が生えてきた根本が馴染みづらくなることをご理解下さいね。
また、脱白髪染めは6レベル以下でないとダメな方には不向きです。
その場合は白髪染めの方が適していると言えます。