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人の命か?礼儀か?

このニュース。
私の第一印象は"また相撲協会かぁ…"ということ。

幸い今回市長さんはお元気とのことでよかったが、私はニュースになる前にtwitterでリツイートされてきたものを衝撃映像として見た。

見ているうちに件のアナウンスが入り、feministとしてはやはりモヤモヤしたことは否めない。

「人の命救おうとしてるのに、下りろってなんなの!?」

私は相撲の長い歴史の中にどのような定義があって、どのような成り行きで女人禁制になっているのか知らない。別に知ろうという気もない。(すみません)
だけど、やはりいくら運営が腐っていても鯛は鯛。日本の国技として続いてきたもの、長い歴史、伝統があるので、それを容易に覆して女人禁制を解け!というものでもないと思っている。

では何が問題だったのか?

私はやはり運営がしっかりして、伝統を守らなければいけない立場であることを踏まえ、伝統を守り抜くためのそなえをしておくべきだったのではないかと思う。

今回のそなえとは、土俵上で倒れた人がいたときの対処法とAEDを使う判断。

以前、新横浜駅で今回の市長さん同様に倒れた方を目の当たりにしたことがあった。そこでもすぐに動いたのはやはり女性だった。女性がAEDを持ってくることを駅員の人に指示をし、事なきを得ていた。
家で子供が事故ったときも冷静なのは女性。(経験値)
これはもう子供を出産したことのある人で、出産する運命であるというDNAですり込まれているものなのかもしれないが、なぜかとっさのときは女性のほうがすぐ動ける。

でも、私はとっさに動けるための条件としては、DNAの問題だけでなく訓練もあると思う。
命を救う訓練なら、医師・看護師・救命救急士がプロだろう。看護師は60000人近い人が日本には存在するが、男性の割合は約10%程度。増えてきているとはいえ、まだまだ少ない。(平成29年賃金構造基本統計調査より)

平日のあの時間に医師や救命救急士が相撲を見ていることも考えにくく(医師や救命救急士を取り巻く社会情勢から勝手に推測)、女性であり看護師である方がDNAと訓練を基にとっさに動いたという今回の話は非常に納得ができる。

でも映像を見る限り、女性たちが土俵にあがったちょっと後に救命救急士がAEDとタンカを持ってきたことを思えば、おそらく現場では待機していたはずで、伝達方法さえちゃんとできていれば、女性たちが土俵上に駆けつけるまでに来れたかもしれない。ということで、そのあたりのそなえが必要なんだと思う。
もしそなえができていれば、①土俵上にいる人が判断して②LED手配して③女性たちがあがらなくていいように説明するということができたはず。それができずに、土俵上が大混乱になってしまったことが問題の原因だったと思う。もはやこれは訓練とそなえであると思う。

もしかしたらこの長い歴史のなかでお相撲さんが土俵上で急に倒れるということがなかったのかもしれないが、十分あり得る状況だと思う。

今後の相撲協会に期待!

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