住友鉱山と住友商事、チリ銅鉱山権益売却 計1900億円
銅はEVで沢山使う。
住友金属鉱山は14日、チリ北部のシエラゴルダ銅鉱山の権益をオーストラリアの資源企業、サウス32に譲渡すると発表した。住友商事と保有する計45%の権益について2022年3月までに約17億ドル(約1900億円)で売却する予定。
銅は脱炭素の流れで、今後1台あたり80~90キログラムを使うとされる電気自動車(EV)などへの普及が進む。銅価格も21年5月に過去最高値を記録した。住友鉱山では年間で権益銅生産量30万トンの確保を目指している。20年は約24万5000トンで、シエラゴルダ銅鉱山は約4万7000トンだった。今回の銅鉱山売却で一時的に生産量が減るものの、引き続きほかの銅鉱山を含めた開発に注力する。