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CO2を資源に 旭化成は樹脂原料、ポルシェは燃料に加工

 CO2を回収、貯溜、化学品原料に再利用。日本勢はいろいろ技術を持っている。

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発電所や工場などで発生する二酸化炭素(CO2)を回収し、地下に貯留したり、化学品原料などに再利用したりする動きが広がる。

回収技術では「アミン」という吸収液を使う手法が一般的だ。回収プラントは主に「吸収塔」と「再生塔」で構成する。吸収塔内部でアミンと排ガスと接触させてCO2を吸着する。これを再生塔で加熱してアミンとCO2に分離し、回収する。アミンは吸収塔で再利用する。

回収したCO2の行き先として多いのは地下1000メートルよりも深い場所への貯留だ。粒の粗い砂などが固まり隙間の多い「貯留層」にCO2を圧入する。貯留層の上部にある粒の細かい粘土などが固まった「遮蔽層」で漏れを防ぐ。長期間たつとCO2は岩石の隙間で固まり鉱物などに変わると予測されている。

CO2を素材などの原料に使う「カーボンリサイクル」の動きも広がっている。期待が集まるのが、化学品や燃料に使う手法だ。

CO2を資源に 旭化成は樹脂原料、ポルシェは燃料に加工

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