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街と家と

好きなラジオで島暮らしって憧れるよね、という話を受けて。
確かに憧れるなと、さっそく物件管理サイトを開き「淡路島」で検索してみる。
島に行くのであれば職を替える必要がある。今の住まいに近い必要なんてないのに、1番近い島で調べてしまうあたり、夢を見切れていないなと少しへこむ。

最寄り駅まで徒歩60分。
車に乗らない私はどう暮らすんだろうと卑屈になりながらも、やはりベランダから海を眺めてコーヒーを飲む朝には憧れる。
隣にはきっと愛猫もいるんだろう。

でも、引っ越さないのは、ここにとどまることを選んでいるのか、ここの人といたいのか。
何にも執着していないつもりが、執着だらけだ。


次に市内に戻って、理想のお部屋を金額制限なしで調べてみる。
駅から5分、築5年以内、バストイレ別、独立洗面台、宅配ボックスあり、洗濯機置き場あり…
もちろんオートロックとペットOKも。
2LDKくらいほしいな。2階以上だったらなおいい。
20万円、15万円、…え、50万円?年間600万円ってこと?と検索結果に並ぶ金額に驚きながら、
お金を持つことは選択肢を増やすことなんだと痛感する。


1人で暮らすって、それを決めるのも1人なんだから難しい。
誰かが勝手に決めてくれたらいいのに。
そんな風になんだかんだ言いながら、今の部屋はそこそこ気に入っている。
でもいつか島に住みたい。

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