大阪市内を歩く

 今日はお誘いでやや高級なフランス料理を食べに大阪市内まで出向いてきた。改めて、この町が村以下の自治体に解体されなくて本当によかったとしみじみ思った。

 ところで、今回の決着に関しては安堵と満足があるのみだが、それに関する報道に関しては色々と言いたいことがある。まず、今朝のワイドショーでいきなりくわしい「都構想」(都にはならないのであくまでもカッコ付きである)の説明を始めたこと。そしてコメンテーターが、この構想の奇妙さを、理路整然と語り出したことである。あんたら、もう少し前にちゃんとそういうことを言いなさいよ!という気がしてならなかった。あたかも維新(そして菅総理)に遠慮しているかのようだった。次に、松井氏が代表を辞任することを表明したことに関し、NHKではあたかも「市民の判断が旧態依然としたものにとどまっている」かのような角度からの街頭インタビューが流されていたこと。「せっかく生まれ変われると思ったのに」というコメント、「特別区に分けた方がきめ細かいサービスができるのに」という意見などが紹介されていたが、これははっきり言ってその人たちの理解不足なので、もう少し政策のおかしさを徹底的に示してもいいのではないか、という気がした。万が一可決されていたら、例えば義務教育は特別区ごとで担うことになるので、教員は区ごとの採用になる。当然学力の低いところ、財力の弱いところには志願者が集まりにくくなり、格差はますます大きくなる。こういうレベルの問題も全く紹介されていないし、伝わっていない。何だかなあ、という気がした。そして、二度と住民投票がなされないよう、大都市法の廃止を是非ともお願いしたい。



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