今日の「朝の危機」

 「かまどさん」という名の愛しい土鍋でご飯を炊いていた暮らしから、炊飯器を併用するようになって二週間が経過した。今は、朝は炊飯器(6時半にタイマー)、ご飯が足りなくなって炊き足す時は「かまどさん」である。

 お弁当のため、昨日も私はお米を洗い、6時半にタイマーをセットした。朝、6時に起きたのだが、かなりおかず作りが進んでもご飯が炊けない。「まだ6時半になっていないのかー。今日は手際がいいわ」と思っていたが、炊飯器から湯気が出ていない。慌てて開けてみると、水に浸かったお米がそこにあった。

 最後の「炊飯」スイッチをきちんと押し切っていなかったのだろう。すぐさまスイッチを押したものの、炊き上がるまでに45分かかる。時刻は6:50、娘が家を出るのは7:15である。「どうしよう!」と思ったが、ここは「実質の炊き時間は13分」の「かまどさん」を頼るほかはない。とりあえず2合を洗い、普通なら20分浸けておくがそこは省略して、すぐに火にかけた。13分はすぐに経過した。湯気が出たところで火を止める。ここから蒸らしが20分なのだが、今日はその時間はない、ということで、「かまどさん」を開けた。すると、まだ「堅めのおかゆです。これからご飯になります」という感じの「半ナマ」状態だったのである。蒸らしの20分はダテではない。仕方なく、車で送っていくことにして20分を捻出した。それを全部蒸らしに当てると詰める時間がなくなるので、15分で妥協し、うちわであおって冷まし、お弁当箱に無事に入れた。「かまどさん」万歳!だった。

 ただ、炊き上がりには懸念があった。「アルデンテ」とまではいかなくとも、いつものようにふっくらはしていない。で、ちょっとドキドキしつつ、娘の帰りを待った。「今日のご飯どうだった?」と聞くと、「うーん、いつもより粒が独立してた」とのことで、やはり「蒸らし不足」は最後まで影響を及ぼしたのだった。

 で、「独立米」にピッタリのおかずは、というと、もちろんカレーである。というわけで、今夜はカレーにした。(ご飯はまだ残っている。)明日はチャーハンでも作るか、と思っている。


 

 

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