見出し画像

香港に勝るもの無し

今年の香港国際競走がいよいよ明後日に迫ってきました。

かつて自分が台湾に駐在していた頃、ちょっと連休ができた時のみならず、時には金曜日の突然の思い付きで翌日から週末一泊二日の旅に出ていった香港。元・英国領であるが故の国際色が豊かで、でもアジアらしくエネルギッシュな街に魅せられて結構足を運んでいました。

もちろん、香港の誇る二つの競馬場にも行きましたが、一番の思い出は2012年の香港国際競走。スプリント競走でロードカナロアが1回目の優勝を果たした年です。

この年は日本から5頭が参戦。上から、
ロードカナロア・カレンチャン(以上スプリント)、
サダムパテック・グランプリボス(マイル)、
ジャガーメイル(ヴァーズ)
遠いところからしか撮影できなかったけど、ロードカナロア。
岩田康誠騎手の勝負服デザインが兵庫所属時代の騎手服に近いのにもグッときます
表彰式で君が代が流れてムチャクチャ感動した記憶が

その頃から既に日本調教馬の多くが香港国際競走に出走していたのですが、近年は4つのレース共に複数馬の参戦が恒常化しており、今年に至ってはなんと合計14頭の出走!

その中でも香港カップ(芝2000m)は12頭中5頭を日本調教馬が占めており、しかも全馬がG1要件であるレーティング115以上(牝馬レイパパレは113+2として)。このことからも日本調教馬による香港への貢献度は非常に大きなものと言えるでしょう。

そんなことを思っていたらちょうど昨日、香港ジョッキークラブが日本調教馬に関するツイート及び記事掲載を行っていました。

これまでの歴史や今の日本競馬における香港の位置付け・役割がよく分かる良記事かと思いましたので、以下つたないですが全文和訳します(作業負荷低減のためGoogle翻訳をベースにはしています)。

なお、原文はこちらです。


日本調教馬にとって香港に勝るもの無し

https://racingnews.hkjc.com/english/2022/12/08/for-the-japanese-nothing-beats-hong-kong/
Copyright © 2000-2022 The Hong Kong Jockey Club

ここ数年、猛威を振るうパンデミックにもかかわらず、日本調教馬は世界のレースシーンで名を馳せてきました。しかし1990 年代初頭から、彼らはどこに向かおうとも常にロンジン香港国際競走 (HKIR) に集い、その年を締めくくるのがお気に入りとなりました。

ロンジンHKIRが今日知られている大規模なイベントへと成熟していく中、日本調教馬は1レースに少なくとも1頭を繰り返し送り出しました。それ以来、日本調教馬は香港ジョッキークラブの年末の祭典の最大のサポーターの 1つとなり、2022 年は14頭がこの遠征に参加しますが、今年のこの記録的な数の挑戦者を前にして、彼らの挑戦がどのように始まったのかを振り返るのは最も重要なことです。

日本調教馬が初めて香港へ遠征したのは1993年4 月。その日は香港国際カップと香港国際ボウルという 2つの大レースが行われ、ボウルには日本からただ1頭ホクセイシプレーが出走しました。1993年12月の開催では香港国際カップと香港国際ボウルにそれぞれ 1頭ずつが出走しました。これは、今日の国際招待競走において見慣れている数字とはかけ離れていますが、しかし日本調教馬にとっては大きな第一歩でした。そして彼らの4回目の挑戦となる1995年香港国際カップにおいて森秀行厩舎フジヤマケンザンが初優勝を果たしました。

2001年は日本調教馬にとって大きな年となり、ステイゴールドが香港ヴァーズで優勝、エイシンプレストンが香港マイルで生涯香港3勝のうちの初勝利を収め、アグネスデジタルは香港カップで優勝しました。ステイゴールドは国内でG1を勝ったことがないにもかかわらず、引退後数年間のうちに日本でトップの種牡馬であることを証明しました。このことにより香港競馬は日本調教馬にとってより魅力的なものとなり、日本からわずか片道4時間の旅で質の高い種牡馬を作ることができる全く新しい競馬が彼らに備わりました。2010年代以降は出走馬が急増し、その頃より、香港マイルと香港カップで優勝したモーリス、香港スプリントで2回優勝したロードカナロアといった共に質の高い種牡馬が生まれています。

Translated by @NanyoOborozuki under assistance of the Google Translate
https://racingnews.hkjc.com/english/2022/12/08/for-the-japanese-nothing-beats-hong-kong/
Copyright © 2000-2022 The Hong Kong Jockey Club

彼らが種牡馬として成功したことから、馬主たちにとって香港は種牡馬としての履歴書を獲得する絶好の場所として期待されていることは驚くようなものではありません。香港ヴァーズの勝者であるサトノクラウンのようにたった1勝でも、数年後には新種牡馬ランキングで注目を集めることになるでしょう。グローリーヴェイズとジャンダルムはどちらも7歳につきキャリアは終わりに近づいていますが、グローリーヴェイズが日曜日(12月11日)に G1ロンジン香港ヴァーズの3勝目を手にすれば、彼の種牡馬入りにむけた輝かしい履歴書は歴史的な内容に達するでしょう。サリオスはキャリアを通じて努力を重ねてきた馬で、2歳G1優勝馬です。今回G1ロンジン香港マイルで優勝すれば、ブリーダーたちは彼を配合相手としてさらに注目する可能性があります。早咲きでもあり遅咲きでもあるジャンダルムは素晴らしい血統を持ち、ついにG1ウィナーとしてのステータスを獲得しましたが、今回香港スプリントで勝利すると彼はロードカナロアのように傑出した存在となるでしょう。このように香港で勝利した種牡馬は日本の馬産において将来のスターになる才能をこれまでのどの国よりも持っています。

ロンジンHKIR は日本のレーシングカレンダーにおいて完璧に位置付けられています。香港スプリント、カップ、マイルは直近 2 か月間に日本で同距離の主要レースを終えた競走馬たちにとって理想的なタイミングです。香港ヴァーズは日本の中長距離馬に対して秋競馬で最も競争の激しい2レース、ジャパンカップと有馬記念以外のさらなる選択肢を提供しています。香港国際競走とJRA カレンダーは理想的な組み合わせであり、今回記録破りの14頭が今週の日曜日のゲートに入るように、日本調教馬は何百万香港ドルを引き連れて今まさに走り出そうとしています。

Translated by @NanyoOborozuki under assistance of the Google Translate

以上、いかがでしたでしょうか。

正直今年のメンバーを見てみるとあまりにも日本調教馬の数が多過ぎるので、これは香港側からみてどうなのかな?と思っていたのですが、むしろ香港としても日本調教馬の参戦は大事なコンテンツとして重視しているようで嬉しく感じました。

香港はずっと昔からの国際都市で、競馬においても国際化の先陣を切っている存在。日本も見習うところが多々あるかと思いますが、そんな国際色あふれる香港国際競走において今年も日本調教馬が快走する姿を今から想像してワクワクが止まりません。本当に今週日曜日が楽しみです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?