必要とされること

コロナで人に会えなくなっている分、最近の僕はすごくこのことを大事に生きている気がする。

必要とされることで僕が一番うれしかったのは、おととしの11月から働き始めるようになった飲食店。

それまでは大手スーパーで1年と5カ月間食品レジをやっていたんだけど、お客さんに褒められることは確かにあったんだけど、特定の従業員の人からあんまり好かれてなかったような気がして、正直言うと自分の居場所はほぼなかったような気がする。

と同時に、飲食店でお客さんの笑顔を感じたいなと思い、バイトを変えた。

でもそこは僕が入ったと同時にリニューアルオープンを迎えたとこで、最初は自分も手いっぱいだし、周りも手いっぱいだし。

あとベテランさんもいて、その人はお店の中では当然すごく偉い人だったから、顔色を窺うように何をやれば満足するかを考えながら動いていた。

あまりにも気にしすぎて「何!?」って怒られたこともあったんだけど(笑)。


なんで顔色を窺いながら行動してたかっていうと、僕は小さいころから親に「あんたなんか生まれるんじゃなかったよ」というのを結構言われてたからなんだよね。

直したいなーとは思うんだけどなかなかそれが難しくてね、、、


話を元に戻して、入ってから3~4か月経った時ぐらいかな。

「あんた、結構いろんなこと見えてるよね」

仕事中に突然言われて僕は目を丸くしたのを覚えてる。

「いろいろなこと覚えるの速いし、やってほしいなって思ったことをスパってやってくれるから」

アルバイトをしてて初めて褒められたのだ。

その時は行動にこそしなかったけど、心のなかは舞い上がるぐらい嬉しかった。


そのころから、とんでもない忙しさもあってか、辞めてく人が増えて慢性的な人手不足になった。

僕は予定がない日だったらほぼほぼヘルプで入るようにしていた(何ならダブルワーク先の仕事を終えてから入ることもざらにあった)。

ある日の仕事終わり。

「いつもありがとう。あんたがいればしっかり店回せるよ」

涙が出そうになるぐらい嬉しかった。

誰かから必要とされ、そして認められることってこんなにうれしいことなんだって思った。


その人は今、新天地でお店を始められて東京からは離れてしまった。

コロナで客足は鈍くなってはいるが、自分がお店を守る番だと気を引き締めてこれからも頑張っていきたい。


あとちょこっとだけ大学の友達の話も。

僕には1年生の一番初め、ガイダンスの時から仲のいい友達がいる。

最初ホントにやる気がなくてどうしようかと思っていた僕に、いろんな面で大きな刺激を与えてくれた大切な友達だ。

負けず嫌いな性格だから、自分よりも優れた足跡をその友達が残したら自分も次こそはとそこに向かってひたすら頑張っていた。


ある日、授業の移動中だったかな、その友達と一緒に話していた時があって。

確か僕はその友達の、自分にはかなわないところをめちゃくちゃ列挙してたんだと思う。

その時、「そんなことないよ。○○大学の中ですごいと思ってるのはお前と○○、○○ぐらいだから」と突然言った。

ホントは「お前だと思ってるから」って言ってほしかったんだけど(それは冗談(笑))、何万人といる学生の中で自分を認めてくれたのがホントにうれしくてね。

困った時にはいつもその友達に相談したり、たわいもない話で盛り上がったり。

社会人生活も徐々に近づいてきてはいるけど、一生大事にしたい僕の大切な友達です。


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