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3/16 白山神社で「厄割桃」を投げてきた

おはようございます。
昨日は朝8時から白山神社の月並祭(毎月1日と15日)に参加してきました。
清浄な神殿で頭を垂れて聞くドォンドォンという太鼓の響き、シャンシャンという鈴の音。大祓の言葉、衣擦れの音。
二礼二拍手、菊理姫に榊をささげる。
今のワタシにとって、こうした儀式はこころの安定につながります。

月並祭の終了後、新しく境内にできた「厄割桃」で厄払いをしました。
下記の桃を投げて割り、厄を祓うんだそう。

可愛いので、持ち帰ろうかと思った……。
ちゃんと岩に投げつけて割りました。

白山神社のご祭神はイザナギ、イザナミ、ククリ姫の3神です。
この3者が登場する場所が古事記における「黄泉平坂(よもつひらさか)」。黄泉の国から逃げてきたイザナギは桃の実を投げつけて、イザナミが差し向けた軍団を撃退します。この場面は「呪的遁走」(マジック・フライト)と言う。その後、生者と死者の境界に千曳の岩を置き、イザナギとイザナミが誓約を交わすことになるんですが、その調停役がククリ姫(菊理姫)なんですね。物事をくくる神様。

話を桃に戻します。
友人の風水好きな大工は玄関に桃の飾り物を置いています。「魔除け」「厄除け」のおまじないですかね。
興味のある方は下記の記事、面白いので読んでみてください。

モモは古来より霊果の一種とされてきた縁起物でございます。
その由来としては、中国のモモが実を多くつけ、葉や花も旺盛に咲き誇る様から「多産」の象徴とされ、転じて生命力にあふれた実とされた、ことにあるようでございます。
その生命力の強さが更に転化し、今日では「魔除け」の縁起物としても多くの方に親しまれております。

北川鬼瓦.

「今年災いするかもしれない厄難や病氣を未然に祓え清めて、心爽やかに、お過ごしください」とありましたので、これはやるしかないでしょ。
桃をひとつ取って、底に空いた穴に息を吹き込み、「厄よ去れ!」と氣合いを入れて、右横の岩めがけて投げつけた。氣分はイザナギ。無事桃が割れました。もうそれだけで「もう大丈夫」という心地になるから、大したものです、はい。

昨夜、高校のクラスメイトのレアとZOOMでおしゃべりしていて、桃の話になった。彼女は現在山梨在住で薪割り歴50年。
「桃の木は薪にするのが大変なのよ。実を採りやすいよう低木にするので、木がよじれてる。おまけに大木ではなく細い」
「桃の木にしたら、自由にのびのびしたいだろうに、ニンゲンの食い氣のために可哀想だね」
「桃太郎はそんな木からは生まれないね」
「そうだね。川上からどんぶらこ、どんぶらこと桃太郎♬」
「桃太郎は生まれたときから、魔除け、厄払いミッションがあったわけね」
「鬼退治ね。ワタシはどっちかゆうと鬼のほうだからなぁ」
「節分の鬼やらい」
「鬼が氣の毒だよね」
昔から、ニンゲンとはなんと自分勝手な生き物でしょうか、はぁ。
「珍説桃太郎のお話をふたりで作ろうか」とレア。
「いいね、いいね」とワタシ。
さて、いろんな桃の話を織り込んだ桃噺、出来上がりをお楽しみに~。


昨日、1羽のカモメちゃんが海辺を歩いていました。

今日もご機嫌元氣な1日でありますように。

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