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出身地コンプレックス

「どこ出身?」
「どこにお住まい?」

これらは初対面の人との会話で
3ターン目以内には高確率で出てくる質問だろう。

私は生まれ育ちが東京の目黒区である。

正直に答えると、大体印象の良い反応が返ってくるが、

大半は
「いいとこ住んでるね〜」
という言葉である。

特に年上の年代の方からは100発100中でこの答えが返ってくる。

イイトコ…?

確かに、交通の便は良いし、治安も悪くないし、住みやすいと思う。

でも、彼らの言っている「いいとこ」には「家賃が高い」という意味を含んでいる。これは高校1年生の時に気づいた。

都内の高校だったので、色々な区や市から通っている同級生に出会い、そこで初めて、自分の住む街は「家賃相場が高く」「人気」という特徴を持っているんだと知った。

ここで問題なのは、私の家計は決して裕福ではないということだ。
住んでいるマンションも広くないし、駅から徒歩20分くらいかかる立地である。

そのため、私はいつも「いいとこ住んでるね〜」に対する返しに困る。
「そんなことないですよ!」と本気で返しても、相手には謙遜したように聞こえてしまう。

きっと相手に悪気は全くないし、むしろ本当に「いいな」と思ってくれているのかもしれないことはわかっている。

でも結局、相手が固定概念を持っている以上、「目黒区出身の人」というイメージに包まれた自分を払拭させることはできない。

だから私は、この質問が面倒だなと思ってしまう。

コンプレックスは見た目、性格、境遇、学歴など、人によってある人ない人いる。

私の場合は出身地コンプレックスだ。

同様に、人には聞かれたくない事や、話したくない過去があると思う。
自分は心から褒めているつもりでも、相手はもしかしたら嫌な思いをしているかもしれない。

実際に、私は自分の発言によって、相手を知らず知らずのうちに嫌な思いにさせてしまっていたことがある。

この失敗は私自身もすごくショックだったので、いつでも自分本位にならずに、他人には他人の価値観があることを忘れないで人と付き合える人間になりたい。


今日もありがとうございました😌

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