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足音で識る存在

今の犬は、階段を自由に上り下りする。
(その是非については、置いといて。)
トントントンと、人並みかそれ以上に一人前な足音がする。
ああ、この家にまた犬が居るんだなぁ…って実感したことの一つに、この足音がある。
つまり、
先代犬が居なくなって無くなったものの一つが、この愛犬の足音だったのだ。
ということ、気付いたのはいつだったろう。

生きていた時にはさほど意識していなかった音。
食事中に食べ物をポロッと床に落とすと、すかさずズドドドドと駆けてきた、あの足音。
何か良いもの(食べるもの)落ちてないかなと、部屋をウロウロする時の、床に軽く爪が当たる足音。
小走りでトイレに向かう時の、軽快な足音。
飼い主と戯れるときに鳴る、リズミカルな足音。
椅子へ飛び乗った時の、勢い余ってテーブルへ頭をぶつける音。(これは足音じゃないか。笑)

色んな音と共に暮らしていたんだ。

今また、新しい犬と暮らし始めて、その音が戻ってきた。
同じ音ではなく、個性を主張するこの犬だけの音だ♪

ちなみに、もう一つ足音で思い出したこと。
以前、マンション暮らしから戸建てに変わった時にも、やはり足音が聞こえくなったことを、寂しく思ったのだった。
マンションだと、夜中どこかから響いてくる誰かの足音に、
「嗚呼、今起きているのは自分1人ではないのだ」と安心感をもらっていたこと、聞けなくなってから知ったのだ。

意識にのぼることはほとんどなかったけれど、実はすごく足音を聴いてるものだと、ふと気付いて感動した、2023年の始まり。
えー。
日が経ち過ぎたので新年の挨拶は省きました。爆

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