装丁日和【文芸書】シック編
こんにちは。菜のはな書房です。
「装丁日和」シリーズ第2弾は、
【文芸書】シック編
です。
前回の名久井直子さん編が比較的可愛らしい趣きのものが多かったので、今回は対照的にシックなデザインのものを集めてみました。
今回紹介するのは以下の3点です。
1)「青い脂」ウラジーミル・ソローキン
装丁 : 木庭高信(OCTAVE)
2)「奇譚を売る店」芦部拓
装丁 : 柳川貴代 装画 : ひらいたかこ
3)「ジョーカー・ゲーム」柳広司
装丁 : 鈴木久美 装画 : 森美夏
それでは、「青い脂」からどうぞ。
「青い脂」
ウラジーミル・ソローキン
書籍のデザインのインパクトが強すぎて買ってしまったが実は最後まで読み通せなかった(!)。本格的な外国料理(ロシアSF文学)で、攻略するのに時間がかかりそうです。扉のタイポグラフィがとてもかっこいい。
「奇譚を売る店」芦部拓
箔押しがとても綺麗でマッチしている。装画、挿絵のテイストも作品を引き立たせている。小説そのものは読みやすい文体で、表紙ほど格式張ってはいないので気軽に読めます。
「ジョーカー・ゲーム」柳広司
光沢のある紙に印刷された線画がシャープな印象。版ズレのような挿し色も全体の雰囲気を崩していない。人物の絵が描かれているが顔は見えないので、作品のミステリアスさを高めるのに一役買っている。
「装丁日和」シリーズ、次回は【文庫】を予定しています。お楽しみに!📚
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