【nanoha project.マガジン vol.123】
こんばんは、中原くんです。なんだかこの名前で挨拶するのも少し恥ずかしい気がします。あ、びっくりさせちゃってごめんね。
暫くお休みさせていただく部分も踏まえ、今回はちょっと趣向を変えたnoteを更新します。
題して「自称変態に聴いて欲しい曲三選」
このnoteをご覧になってる方でもいるかと思います。自分は変態なんじゃないか、人とは一生同じになれないのじゃないか、とか。
わかります。すごくわかります。僕だってそうです。こじらせまくりの人生です。
そんな僕がお勧めしたい曲を、色んな気持ちを書きながら三曲、今回は紹介していきます。どうぞご覧下さい。
1.やわらかヘンリー/嘘つきバービー
奇天烈なイントロに困惑するや否や放たれるのは「余所見して不意に君を殴ったら中身がちょっと出た」歌詞の一行目がこの時点で訳が分からない。
ニガミ17才岩下優介氏が一躍全国区に名を轟かせた歴史的スリーピースバンドの代表曲。
サブクスも浸透していなかった大学生の頃、夜更かししてYouTubeの関連動画を観漁っていた中で偶然見つけたバンドだが、未だにここまでセンセーショナルな見出しを持った曲が見当たらない。
映像、楽曲、グルーヴ、難解だが浅底なのがまた癖になる。トリッキーではなく終始拘りに拘ったナンセンスが繰り広げられている。
この違和感が何かをくすぐった読者は是非とも「バビブべ以外人間」あたりを聴いて欲しい。最悪、気分が悪くなり眠れなくなる。
2.夕枯れ花火/あぶらだこ
自称変態を貫いていた学生時代、当時片思いしていた女の子からこの曲を勧められ聴いたあの日、僕はマイノリティを諦めた。
定点映像で不気味に叫ぶ長谷川裕倫(Vo.)の後ろで農耕重機のように寸分狂いなく轟音響かせる楽器隊の図。「何者かになりたい」系統の人間からしたら羞恥で立ち上がれなくなる程突き詰めたオルタナティブ空間があっという間に始まり光の速さで終わる。
何を言ってるか解らないかもしれないが、ここに音楽は無いのかもしれない。寧ろ、音楽という枠で語るのも申し訳ない気がしてくる。
雑味を限りなく落とした人本来の衝動や感情を剥き出しにした「パンク」であり「エモ」の金字塔がここにある。
3.螺旋階段/椿屋四重奏
変態は気取るものじゃない
セクシーは着飾るものじゃない
椿屋を知ったのは、解散の知らせからのどことない興味だった。ひとしきり夢中に聴いてから、所謂「顔がいい男がそれっぽい音楽をしてワーキャー言われているバンド」という偏見を持っていたことを酷く後悔した。
この世の「艶」と「感傷」の、画数一つ一つまでに指を絡めては爪を立て傷を付けていくような、中田裕二(Vo.)の歌唱表現。
沢山のテクニックがあれば、沢山の色を持っていれば、描ける絵は増えるかもしれない。ただどうだろう。彼のような儚く淡い雲を眺めても、其れに見合う色がどうしてもみつからない。
余談かつ所感なので本当かどうかはわからないが、女性には是非ともシンデレラのMVを観て欲しい。
飛ぶ。
今日はここまで。有難うございました。
中原くん
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