見出し画像

嫌いじゃないもの

今日は風が強かったから。
その話を誰かにしたくて、衝動的に、気がついたら人生初のブログとやらを書いていた。


風が強いのは、嫌いだ。
でも、その風で雲が吹き飛んで、自分を中心とした360°の空が青いのは嫌いじゃない。

その空の青を、ただ「青い空」と呼ぶには惜しい気がして。
私は決まって「恐いくらいに碧い空」と呼んでいる。


私にとって、深すぎる碧は恐いのだ。



小学生の頃だったか。
運動会の練習で校庭に居た私は、練習の合間に空を見上げた。

天井には、青を通り越して、宇宙の黒みたいな空があった。
勿論、雨が降り出しそうだったのではない。
雲一つ無い、空だった。
だが、その時私は初めて空の碧に恐怖を抱いた。


それ以降、風の強い日は決まって空を見上げる。
最近は恐い空を見かけるのは少なくなったが、今日は久しぶりに、その青々とした空を恐いと思った。

……まあ、私が初めて恐いと思った空───最早印象でしかなく、実際の色など覚えていない───には到底届かないのだが。




加えて、春の生ぬるい風のことも書いておく。
特別好きでもないが、嫌いじゃない。

ただ少しだけ、ほんの少し、生きるのを辞めたい、とは思う。

言っておくが、病んでないからな。
思い詰めてることもないぞ。


ただ、少しだけ、

自分の存在が無意味に思えて、

ベランダの柵を乗り越えたところで世界は回り続けるのだと、

そう感じてしまうだけ。


それは同時に私が生きていることを感じさせるから、
生ぬるい風は嫌いじゃない。





***

自己紹介が遅れました、澪(みお)です。
言語化能力が低くて、ほとんど擬音で生活しているようなもんです。
書いて、今後喋る時の糧にしたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?