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NFTを買うぞってエッセイ(その3)

あらすじ:スマホを未だに携帯と呼んでしまうナンギン。小説を書いてる時も、そんな調子。そんな中でスマホを使って個人証明を送るのはなんか怖いし、テンションが上がらない。しかしそれをしないと話が進まない。追い込まれたナンギンはどうするのか?
ネタバレ:こっちが妥協し折れる

インターネットの相手先に電話番号と本人承認を送るのめっちゃ怖い。ナンギンです。

今どき、電話番号と顔が特定されたとて、悪い事してなきゃ問題にならないよってことなんでしょうけどね。フェイスブック(やってない)とか、キンドル(やってない)とかは、そんな感じなんでしょうけど。

ええ、偏見です。偏見があふれるインターネット。今日も私は元気です。

まあ、それが企業とは言え、怖いわけです。高すぎるネットリテラシーの弊害ですね。

もはや粗大ごみやら、なんやかんや市役所の機能一つになってることも珍しくない「LINE」もね。個人情報引っこ抜かれてる! あぶないって言われてたんですけど、世の中の人ってば全然気にしなくて、便利じゃん、楽しいじゃんで気がつけば懸念してる方が少数派みたいな……。

こういう少数派になって非常に辛いって話になると思い出す友人の話がありましてね。

その友人は心理学の本を読むのが好きだったんですよ。んでその友人が新卒で入った会社が軍隊式新人教育をしてたらしいんです。

友人からすると「おー、大声を出させることで脳のブレーキを外させようとしておるんだなぁ」とか「簡単な行動を反復させることで疑問を抱かないようにしているのだなぁ」とか……知識のせいで全然ノレなかったそうなんですね。

本でしか見たことなかったような、なんだかんだの洗脳まがいの事を体験しながら最初は楽しく(?)やっていた。でも周りの同期が目がバチバチ、お目々キラキラになる中で、友人だけは全然。

でも言っても新人教育ですから、キチンとやらないといけない。周りの同期は洗脳にハマって、「会社のためにご奉仕するぞ!」ってキラキラして、一生懸命。泣きながら「私、この会社に入ってよかったです!」みたいなノリになってる人もいたんだとか。

それに水を差すのも違うなぁと友人。結果、洗脳された人たちのノリに付いていかなきゃいけない。洗脳されてないのに、洗脳されたフリを友人は一生懸命やる羽目になり、たいへん辛かったらしいのである。

私はその話を聞きながら「他国に潜入するスパイみたいだぁ」なんて思ってたんですが、そんな感じで過剰に学んだ情報が枷になり、行動の妨げになることってのはあるわけ。

私にとって個人情報を他者に渡す行為はなかなかに抵抗がある。ネットリテラシーがガンガン警鐘を鳴らす。とはいえ、世の中的にはそれらはもう、大したことのない行為になりつつあり、スマホへの信用度もかなり高いのも確か。

なんたって便利ですからね。しょうがないはしょうがない。

ここはむしろ、流れに任されてみるか……というのも大事だと思います。新しいことを始めるならなおのこと。

とはいえ、このエッセイを書くぞ!! って気持ちがなかったら、絶対実行してませんけどね。損をするであろう見込みで、さらに個人情報出して、それでこのエッセイは書かれてるわけですね。

ここまで言っておいてなんですけど、多分スマホを使わずに登録する方法もあります。郵送とかね。でもアプリとかを使ったほうが簡単です。

低きに流れろ、流されていけ。その精神で頑張るのだ。

これね、失敗にも種類があってめんどくさいでつまずくと、失敗したときの焦りとか、やっちまったな感とかが出なくて学びにならんというわけだ。

山本五十六も「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」と言っている。だがやって見せてくれないし、言って聞かせてくれないし、させてはくれるけど、褒めてくれるわけでもない状況だと、私を動かすのは大変なのだ。

大事なのは勢い。転んだって良いやの精神! とは言いつつも、儲けたいスケベ心。そういうのを動員して、めんどくさい谷を超えるのだ! がんばえ!

まあ、論理的に粛々と進める人間が一番ですけどね。おばあちゃんが言ってました。真面目な人が一番だってね。

まあ、そんなこんなで「Coincheck(コインチェック)」の登録を行うのである

住所、メールアドレス、名前、年齢、年収、職業、どれくらいの予算をお持ちで? などなどの個人情報なのか、アンケートなのかわからない項目を埋めていく。

ちょっとペンネーム、偽名を使いたかったけど我慢我慢。せっせと質問を埋めるのだ。

そしたら利用規約。

まあまあの量もあるしつらい。一応頑張って読むけど、理解してるかは怪しい。読み飛ばしてる部分もあるだろう。そういうところもテンション下がっちゃうのだ。

まあ、でも大手だから……大丈夫か!!

NFTの胡散臭さを感じているというのにダブルスタンダード。論理的じゃありませんね。しかし、それはそれ。同意しますマンになるしかないのである。しょうがないのだ。

そしたら電話番号にショートメッセージが届いて、秘密の番号の入力。この時なぜか、入力用のテンキーが数回表示されず、大変に焦りました。数回前の操作に戻ったり、入ったりを繰り返したら表示されましたけど、どうなってんだと辞める一歩手前。

気をつけろ! こちとら、自分のやる気に気を使って作業してるんだぞ!!

そんなこんなで次は本人確認書類の提示である。

えーっと、スマホのカメラで運転免許証を写すの? あっ、事前に撮ってなくてもOKなのね。OKOK。

この時、見栄えを気にして机も綺麗にするんですよ。神経質ですね。ダルいよぉ。こういうダルいのにつまらんプライドを捨てられない人間がね、一番精神を病みやすいんです。気をつけましょう。

カチャリカチャリと撮影、はいはい、斜めで厚みを確認ね。そうね、デジタル偽装かもしれないものね。ちなみに運転免許証の偽造は、それだけで犯罪なんですって。

そしたらいよいよ、カメラで本人撮影……。

……よそ行きに整えるか。

これね、面倒なのである。ものっそいダルいのである。部屋着でも、もうそろそろ限界かなぁって思えるシャツの襟ぐりくらいダルダルだ。

余所行きの流れで撮影するのが一番なんですが、行動し始めたときはバチッバチのリラックスタイムでしたからね。でも勢いでやらないと、勢いでやらないと駄目なのだ。

整えて、写真撮影して、そして風呂に入る。これ。風呂に入ったら整うのは10代まで! 風呂上がりなんて、いろんなものが整いきっちゃって、こんな面倒な事務はやる気にならんのは火を見るより明らかなのだ。

面倒ならダルダルで撮影すりゃいいじゃない? それはそう。でも些細なプライド。そういうのあるじゃない。でもそのせいで幸せになれたこと……あったかしら。

最後の抵抗で下半身はパンツ一枚で撮影してやりました。

そんじゃ、正面顔ね。パシャ。次は顔振りね。はい、右、次は左、上向きね。

鼻の高さまでわかるような顔の立体まで相手に渡して、もしもこれでSNSまで聞かれたら私はもう丸裸ですよ。でもコインチェックからしたら、登録内容とここのエッセイを照らしわせたらすぐバレちゃうだろうから、もう実質的には丸裸です。

そこまでやったら、あとは相手の承認を待つ。

ひとまず「Coincheck(コインチェック)」の手続きはおしまい。向こうから承認されたら、講座を開くことができるのでお金を振り込む。そしたら仮想通貨やら、NFTが買える……ということらしい。

まあ、コレを書いてる時点では承認されてないので、よーわからんのだ。

もう一つの「METAMASK(メタマスク)」のほうはメールアドレスと、自分で考えたパスワードがあれば登録終了のお手軽である。

ちなみに私はGoogle Chrome(グーグル クロム)の拡張機能でコレを入れた。難しいことは特になかった印象である。

ただ、向こうが準備する12の秘密の暗号というものがあり、それは何らかの方法でメモしておかなくてはいけないのだ。コレは目新しかった。

こんなのは初めてだったので単純に面白いと感じた次第である。

「らせん階段」 「カブト虫」 「廃墟の街」 「イチジクのタルト」 「カブト虫」 「ドロローサへの道」 「カブト虫」 「特異点」 「ジョット」 「天使(エンジェル)」 「紫陽花」 「カブト虫」 「特異点」 「秘密の皇帝」……ってな具合である。これは14個だけどね。

ジョジョっぽ。天国にいけちゃう。

私は単純にノートの方にメモをした。パソコンとスマホを使うならアナログに保存するしか無い。盗まれたらどうするのって? じ、自宅用だから……。

持ち運び用のノートパソコンにパスワードの付箋が!! とか、そこまでじゃないから多少はね。

必要な二つはとりあえず登録したので、次は……自分のものになった口座に入金だ!!

続く。


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