見出し画像

海外ビジネス武者修行について

※この記事は悩める全ての学生に向けて、武者修行のいち参加者、いちインターン生として本音でこのプログラムについて書きました。[7000字]

武者修行プログラムって?

株式会社旅武者が運営する海外インターンプログラム。旅武者は代表の山口和也によって2013年に設立され、累計3477人の大学生がプログラムに参加し、現在は大学生向けアジア新興国インターンシップNo.1となっている。

いつ:2020年春休み・夏休み・年末
どこで:ベトナム・ホイアン
(米・旅行有力誌の観光都市ランキング2019 世界1位)
だれと:全国の大学生
なにを:各チームがやりたいビジネスプランを
なぜ:各個人の人生のミッションを達成するため
どのように:3~4人のチームでプログラムの参加1ヶ月前から考えたビジネスプランを2週間で顧客のニーズ検証から営業=>販売実績を出し、代表に採用されるためのプレゼンする。

どんな人におすすめ?

旅武者で推奨しているのはこのような人

・起業や経営者になることに興味がある人
・将来は海外で働くことに興味がある人
・自分に自信が欲しい人

ただ、個人的にはどの学生も参加対象には入ると考える。その理由は以下を読めば分かるだろう。

ぶっちゃけ、変態できるの?

まず、この質問に対して知りたいと思った学生。その考え方はやめよう。
本質的ではない。この質問を身近な例で言うと、「留学すると英語できるようになるの?」と一緒のことを聞いているようなものだからだ。変態は目的ではなく、手段であることをしっかり分かって欲しい。

「変態する」は目的でなく、手段である

ここからは僕の武者修行体験をベースにどのように変態したのかを教えます。この考え方をするかしないかで人生まじで変わるよ。

体験談(プログラムの参加まで)

まず「武者修行」をどこで知ったのか?これはネット検索「大学生 春休み すべきこと」と検索して出会ったブログに紹介されていた。すべきことなんて効率を求めたことは本質的な解決策ではない検索の方法だけど。笑
まあ、ここで伝えたいのは誰かからの誘いで「武者修行に行ったほうがいいよ」と言うのがきっかけではないことである。あくまで、自分から武者修行と出会ったことがまず一つ目。

プログラムの参加条件は説明会に参加すること。自分が説明会日程見たときは残りの日程が明日しかなかったのですぐに申し込んだ。そして、説明会当日。2時間の説明を受け、一旦持ち帰りになり、親と相談後即申し込み。(ただ、2019年夏から現在は即申し込みではなく、予約になっており、これは行く行かない関係なくとりあえず予約したほうが即決割が適用されるのでおすすめ)

とにかく、早く行ったほうが残りの春休みの時間を有意義に自分のやりたいことに使えると考えたので一番直近の日程を選択し、出発まで2週間。
本来なら、1ヶ月前から企画をチームで考えるので、自分は途中からチームに加わり、オンラインで顔合わせとすでに出来上がっていた企画についての説明を受け、いざベトナムへ。

体験談(2週間のプログラム)

ここはぜひ説明会に行って、担当者の体験談を聞いて欲しい。なぜここで書かないかはこのnoteを読んで満足してもらいたくないから。もしどうしても知りたい場合はこ子で体験談書いてるので覗いてみてね。以下では詳しく当時のことを書いてます。
https://mushashugyo.jp/column/namba/

自分が感情を失ったガンダムだった件について(詳細)

僕がこの武者修行に行くと決めた理由は「チームワークの可能性を知るため」と「自分がどれだけ本気になれるかを知るため」を自ら検証するためである。当時はこれらの興味を知るための手段として、自分の大学でも地域でもインターンでも1人では検証できないのと、時間効率を考慮して考えた結果、武者修行を選んだだけである。注意して欲しいのは、「変態してみたいから」とか「武者修行に行ったら何か自分が変われそうだから」と言う漠然とした動機ではないと言うことである。正直に言うと、環境を変えれば嫌でも人は変わる。ただ、これが正しい変わり方であるかはまた別の話である。

2週間の間、僕はずっとチームワークの可能性の価値を信じており、チームワークの可能性を武者修行という環境を利用して自分が信じたものが本当かどうかを検証する目的意識を持って望んだ。結論から言えば、武者修行を終えた自分はチームワークの可能性に価値があると自分自身で体験して確かめることができ、さらに卓球で全国高専大会の準決勝で負けた以来の涙を流し、組織で働くことの価値と大切さを学ぶことができた。多分、この経験がなければ個人プレーで突っ走るロボットのような人間味のない人になっていたと思うといまでもゾッとする。少しここで、この目的達成までのプロセスを少し書いてみたい。

目的:チームワークの可能性を知る
[序盤]
チームの状況:自分がチーム内で発言するとなぜかチームの2人女の子が毎日泣いている。自分には理解ができず、泣いてることも別になんとも思わなかった。
そして、数日間そんな状況が続き、別のチームの女の子経由で彼女たちが泣く理由を聞いた。それは「なんちゃんの志が高すぎて、かつなんちゃんが自分で全てやっていくから自分がなんでこのチームにいるか分からず、存在意義を失って悔しい。」という理由である。僕はこの時、彼女たちがこんなことを思っていたことに凄く胸が痛かった。なぜなら、自分がチームのために良かれ思ってどんどん企画を進めていきたいから、「自分がやったほうが早い」という自分ベクトルな考えが、チーム内のメンバーを苦しめていたのだから。さらにいうと、彼女たちが泣いていても何も感じない自分の姿に対して何か危機感を覚えてしまった。しかし、チームワークの可能性を知りたいのにこのまま彼女たちを泣かせていては検証ができないと考えた僕は彼女たちに仕事を任せ始めた。最初は無意識に自分から仕事をしてしまっていたので、事前にメンバーにこのような状況に遭遇したら指摘してくれと伝えた。そして案の定、「なんちゃんのミッションは人を頼ることでしょ。やらせない。」と言われてしまい、無意識は恐ろしいものだと思った。
◎目的達成のためのミッション:人を頼ること
[中盤]
中間プレゼンを終えて、チーム面談と個人面談が始まった。自分のミッションは人を頼ることでそれは自信を持ってできているからもうチームメンバーは泣かないだろうと思っていた。しかし、またしても泣かれてしまったのだ。俺には原因が分からない。けれど企画は進めたいからその泣く姿に構っていては時間の無駄だと考え、特に気にしてはいなかった。そんな時、個人面談で自分の番がやってきた。担当してくれたのはチームビルディングの専門家のファシリテーター(以下:FT)の方だ。ここからは会話形式で書いてみる。追記:結構長くなりました(笑)

FT:なんちゃん、ここではビジネスのこと以外で何か自分自身が悩んでいることを聞ける時間だからなんでも聞いてね。
自分:そうですねー。特に自分はチームでも人を頼ることを意識してやってて、特に自分の悩みはないですね。
FT:そっかー。なかったらええんやで。
自分:?!。個人面談終わり??。(FTがずっと無言なのだが…)
自分:(悩みかー。うーん。)あえていうなら、チームの女の子2人が毎日泣くのが不思議ですね。
FT:ふーん。なんでやろうなぁ。
自分:なんでですかね。(それを聞いてるんだが)
FT:なんちゃんはなんでやと思う?
自分:うーん。僕は仕事は任せているので、自分の出来なさが悔しくて泣いてるのではないかと思いますが、どうでしょう?
FT:なんちゃんは明日、チームメンバーのその女の子が交通事故にあったらどうする?
自分:凄く悲しいですが、僕が悲しんだところで彼女は生き返りませんし、彼女の分まで必死に生きます。
FT:お前は冷たい人間やな。
自分:(お、お前?!、なんか急に口調変わったんやが(汗))
FT:普通の人間なら悲しむで。でもなんちゃんは悲しまんのんやな。冷たいなぁ。
自分:確かに冷たいかもですね。
FT:なんちゃんはこれからチームをどうしたいんや?
自分:チームで企画を代表に採用されてタームNo.1チームとして表彰されたいです。そのために、頑張ります。
FT:このままの状況で優勝できると思うか?
自分:いや、無理ですね。
FT:ちなみに人は何%くらい意識して行動できると思う?
自分:うーん、80%くらいですかね。
FT:そうか。実はな。研究結果が出てて、人は3%しか意識して行動できんのや。後の97%の行動は全て無意識にしてしまうんや。
自分:まじですか。。(全然思ってたのと違うやん。。)
FT:なんちゃんは日頃から凄く自分の頭で考えて動いていると思うけど、その考えて起こした行動はたったの3%なんやで。
自分:そうなんですね(だから無意識に勝手に仕事を進めてたのか。)僕はどうしたらいいんですかね。
FT:なんちゃんのこれからのミッションはな。禅をすることや。なんちゃんは相手のことをいかにもわかっているように思っているかも知らんけど、それは全くの思い込み。自分の感情も分からない人間がどうして相手の事が分かる?
自分:そういえば自分って感情ないですね。高専の卓球の時以来、泣いてないです。
FT:そうや。今のなんちゃんはガンダムになっとる。自分1人で勉強してきた知識や理論という名のモビルスーツを身にまとって、相手から何を批判されようと自分をそのモビルスーツで守っとるんや。そしてそれは相手にとって屁理屈でしかないんや。
自分:そういえば、母親からも「いつからこんな人間味のない屁理屈ばっかいう人になったのかしら。私はこんな人になるように育てた覚えはない。そんな屁理屈ばっかいってるから彼女ができないんだよ」って高専から編入をする決断をした時に言われてました。この時は内心胸が痛かったです。
FT:なんちゃんは物事を全部、頭で考えて損得で決めようとしてる。ただな、脳みそにあるのは全て過去の情報や。相手の心にある感情は今しかない感情であって、なんちゃんの脳みそにはその情報はないんやで。だから、いくらなんちゃんが頭を使って相手の感情を考えても意味がないんや。
自分:なるほど。。じゃあどうしたらいいんですか?
FT:頭を使うことをやめて、心を使うことを意識して相手の気持ちを感じてみたらええ。何もそこには批判はできへん。なぜなら、なんちゃんに批判できる情報は持ってへんのやから。「そうなんだね」と相手の気持ちを受け入れてあげる事が大事なんや。
自分:確かに心を使うって事した事ないですね。このまま人間味のない人間にはなりたくないです。ああ、そう言えば大学でも笑顔意識してるのに、いろんな友達からは「この前、なんちゃん見たけどめっちゃ怖い顔してあるいとったよ(笑)」って言われてたけど、「いや俺は笑顔意識してるし、みんながたまたま見てないだけや」程度にしか思っていませんでした。これが意識の限界なんですね。。心で感じる事。なんかとても新鮮です。
 
◎目的達成のためのミッション:頭で考えず、心で感じること。

[終盤]
結論から言うと、最終プレゼン前日にチームメンバーのある女の子が全体の終礼で言った言葉を聞いて自分は泣いた。「なんちゃんが本当に自分の話を反論せずに最後まで聞いてくれて凄く嬉しかった。私が営業に自信があったのだけど、一件も取れなくて、「もう無理」ってLINEで送った時も、「one for all, all for one」って書いた画像を送ってくれて凄く嬉しかった」と言うものである。自分は心を使うことを意識しているうちに無意識に彼女の辛い一言に対して、画像を送っていたのである。そこには「この画像を送ったら彼女は元気になるだろう」と言う頭で考えることなど一切もなかった。

最後まで読んでくれたあなたへ

これを読んでくれたらいかに「変態したい」や「武者に行ったら変われそう!」が本質的でないかがなんとなく分かると思います。僕はチームワークの可能性を知りたい!と言う目的を達成する道中で自分が変わらなければいけないと感じたことを常にミッションとしておき、それを達成することに全力になった結果、3年ぶりに涙を流す事ができたのである。周りからも「なんちゃん、本当に変わったね!」と言われて初めて、これが変態なのかと感じる事ができました。つまり、ミッションを達成した自分を振り返って見た時に変態しているだけの話であり、変態することは目的ではなく手段であると言うことですね。少し話はそれますが、留学でも「英語を喋れるようになりたい」とかではなく、自分自身が目の前に与えられたミッションに対して全力で達成し、振り返った時に英語が前よりも喋れるようになっているのではないでしょうか。これは大学に来て感じたことですが、毎日英語の授業でのReadingを頑張っていたら、ノー勉で受けたTOEICの点数が720点から780点に上がっていたのです。高専時代は点数をあげることを目的にしてましたが全然上がりませんでしたが、大学時代に目の前の授業を全力でこなしていけば自然に結果は出るものですね。

学生時代はよく手段が目的化してしまいがちです。今一度、自分がやっていることに対して、「自分は何をしたいのか」「なぜやっているのか」を毎日問い続けて見てください。それが「〇〇と言うミッションを達成するために俺は今やっているんだ」であれば成長できるでしょう。これが分からずにいつまでも何も考えずにやってて、誰かが自分を変えてくれる環境を探していては何も成長しません。武者修行でも同じタームの子に「俺はまだ変態してない。やばい!!」と言う声がありましたが、これは手段を目的にしたからでしょう。手段を目的にしていてはいつまでもそれを達成できないでしょう。変態したかどうか、英語が喋れるようになったかどうかなんて、始まりと終わりを比較して、振り返った時に分かるものなんですから。

皆さんも自分に聞いて見てください。

「自分は何がしたいのか」「なぜしたいのか」「どうしたらできるのか」

自分の場合:ビジネスの中でチームワークの可能性を知りたい。なぜなら、個人プレーよりもチームプレーの方が絶対に凄いパワーが発揮されると卓球の経験を通じて感覚としてあり、将来経営者を目指す上でチームワークはとても必要になるから。武者修行に行って自分が経験することで可能性を知るきっかけを得られそう。

最後に

大学進学、就職、武者修行に行く、全部手段です。ゴールではありません。やりたい事がない人は、自分が今何に興味を持っているんだろう。なぜ知りたいのだろう。どうしたらそれが知れるだろう。というほんの少しの興味あることから考えてみてください。変態できるかできないかは本当に個人の目的意識があって、それを達成するために頑張るか・頑張らないかだけです。あなたがもし、身の回りの環境でも、ネットの情報でも得られそうにない、自分の知りたい興味があり、それが武者修行という手段で手に入れれそうなら自らの決断で武者修行に行ってください。このマインドセットを持って行った参加者は絶対に変態して変えると断言できます。ただし、いきなり自分のミッションが何なのか問われても分からないと思います。なので、自分のミッションが分からなければ、まずは自分のありのままの姿でアクションしてみてください。そして周りの様子・声をみて、聞いてください。普段であれば、自分では「自分のことわかってない!」という受け入れたくないアドバイスから逃げると思いますが、それはあなたの97%の姿を表した声なんですよ。それをミッションとしたら、何か自分の見えなかった景色が見えるかもしれませんね。人間は弱く、1人で自分のミッションを叶えることは難しい。それは自分のミッションが何かも分からなければ、他人のアドバイスの重要性に気づけてないのだから。しかし、その本当のあなたの姿を示した第3者の声を受け止め、それを変える行動を取った時、あなたは変態します。

武者修行は自分だけでは揃えられない、圧倒的に自分の得たいものを得られる環境です。自分探しなんかじゃいけません。宝探しをしましょう。そして、その宝を発掘するのに武者修行は本当に理想の環境です。経営者およびコンサル出身のビジネスファシリテータに加えて、企業研修講師クラスのチームビルディングファシリテータ、そして全国からあなたと同じように修行に来る仲間はあなたの変態を支援します。しかし、あなたが自分の人生のミッションを知っており、それに挑戦しない限り支援しようがありません。
ぜひ、濃い2週間で自分を変態させ、変態した姿で残りの大学生活で自分のやりたいことして、有意義に過ごしましょう。いつか変わること、未来に期待をするのではなく、今変わる努力しよう。きっと、ワクワクした未来があなたを待ってます。僕もあなたの変態を願ってます。ちゃお。

あと、興味がある方は説明会へ急げ。春はまだ間に合うよ。
https://mushashugyo.jp/sche/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?