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寒い。
子に防寒着を着せねば。

「ちょっと待って」

旦那は声掛けに気付かず、ぐんぐん進む。
呆れながら着せる。
話を聞かない、いつもの事だ。

ソワソワしながら旦那が戻ってきた。

「急に居なくなったから、
俺に嫁と子供がいることが幻だったのかと思った」

「良かったね、幻じゃなくて」

言いながら、本当にここが現実だといえるのか不安になった。

どうか幻じゃありませんように。

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