スクリーンショット_2020-02-22_17

GGゴルフスイングの特徴を概略する

2019年のゴルフ業界で、大流行したGGゴルフ事ジョージガンカスゴルフメソッド。インスタグラムなどのSNSでは多くのゴルファーが、「シャーローイング」や「スクワットダウン」を真似した練習風景をアップしている投稿が見られた。
一見すると風変わりな様子ではあるが、その有用性と、実際のGGスイングの危険性&メリットを今回は僕の見解としてまとめてみたいと思う。今回僕がGGスイングを研究するにあたって参考にしたのは、GGスイングを日本で広めた第一人者である藤本敏雪氏にYouTubeやインスタグイラムでの投稿を元にしている為、実際のジョージガンカス氏の表現と異なる婆愛がある事をあらかじめ理解いただきたい。


GGスイングの特徴

アメリカのスイングコーチジョージガンカス氏が提唱したスイングメソッド。
以下日本においての認識。

従来のシャフトを立てて使えという常識とは異なり、シャロー(シャフトを寝かせて)インパクトするという点やダウンスイングにかけて左の膝を外旋させながら行う、スクワットダウンの動きが最新ゴルフ理論として多くの支持を得た。

テイクバック

シャフトをアップライト(立てた状態)でテイクバックを行い、右の膝は緩やかにトップまで伸び続ける。フェイスはシャット(閉じた状態)にテイクバックを行い、ハーフウェイバックではフェイスが45°地面を向いた状態が標準とされている。

トップ

シャフトを立てながらテイクバックを行う為、パラレル(平行)またはクロス(プレーンに交差した状態)でトップを迎える事が多い。その際に右脇が空きやすくなる面もある。藤本コーチ曰くはトップでは手の位置は遠くに上がるイメージであると話している。 

画像1

写真 藤本コーチのInstagramより

ハーフウェイダウン

トップでの立ったシャフトがダウンスイングにかけて倒れる動きが出始める。
同時に、左膝を外旋させ左骨盤を低く保った状態から体のターンを始める。

インパクト

シャローに寝かせたシャフトがインパクトに欠けてハンドファースト にインパクトされる為、インサイドからクラブが入りながら、強いハンドファーストを迎えやすくなる。

フォロー&フィニッシュ

クラブのヘッドを振らない為、フィニッシュにかけても、アンヒンジ(左手の背屈)を入れない形でフォロー&フィニッシュを迎える。

GGスイングの基準として、フォロースルー以降も後方からグリップエンドが見えに様にするなど、クラブの挙動を抑えたクラブの使い方を指導している。

スクリーンショット 2020-02-22 17.15.19

後方からのアングルではグリップエンドがこちらを向かいないまま体の左方向に手が抜ける。

GGスイングのメリット

・ハンドファーストにより飛距離アップ
・強制的なボディーターン
・シャフトの挙動を大きく使う事で、シャフトを寝かせるイメージが出やすい
・スクワットダウンによる飛距離アップ
・シャローイングによる入射角どの安定

GGスイングによるメリットとしては、シャローイングとスクワットダウンを大きく取り入れる事で、飛距離アップと、入射角度を安定させる事ができるメリットが考えられる。この二つの要素関しては、GGスイングの専売特許という訳ではなく、多く多くの欧米系メソッドで標準化されており、日本でも浸透しつつある。
GGスイングが流行したきっかけは目に見てわかりやすいシルエットとインパクト今まで認知の弱かった「シャローイング」「地面反力」が端的に理解させる事が理由の一端として挙げられると考えられる。

GGスイングのデメリット

・断面的な理解では出来ない
・そもそも打てなくなる可能性が高い
・体を強烈にターンさせる為、どスライスする可能性がある
・理論的にシャフトが寝にくい
・実用的な段階まで落としむ事はかなり難易度が高い

以上の様な点が挙げられる。斬新的で理に適った理論ではあるが、個人での取得はかなりレベルが高く、一般ゴルファーには真似し難い領域とも言える。
また、強烈にターンを入れる為クラブと体との同調し難くなったり、返ってボディーターンを阻害するケースもある。


GGスイングについて僕が思う事

僕自身GGスイングを取り入れた経験があってそこから多くを学んだ。
もともと、フェイスターンは抑えて打ちたかった事もあり僕にとっては馴染みやすいメソッドだったと思う。

力学的にもすぐれた理論で、シャロー、ハンドファースト、地面反力、などは多くの最先端理論にも共通する点だ。

一般的には理解が難しすぎる一面もあると思う。
理論的には優れたゴルフ理論だとは思うけど、本当に理論を理解するのは困難だし、スイングにどれだけ応用できるのか?という疑問も現れる。

僕個人的な見解にはなるけど、スイングの理解が難しい点や強烈なハンドファーストを行う面、シングル手前の人や、ヘッドスピードが45以上あるパワーヒッターにはいいかもしれないね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?