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銭湯で整うだしんよ

銭湯をなめていた。
サウナは普通に苦しくて意味がわからないので入らない。
けれど十分、湯だけでも整うことが出来るのだ。
整うなんて流行りのダサい言葉は使いたくはないが、他にいい言葉が見つからないので、使う。
身体を洗ったら、普通の温度の湯に入る。
ちょっとアツくなってきたぐらいで、ここで思い切って水風呂に肩まで入るのだ。
すると、肺から冷たい空気が出てくる。
これはもしかしたらやばいのかも知れない。
やばいと焦ってきたぐらいで水風呂から出る。
これを2回ぐらい繰り返すと、意味がわからない気持ちになってくる。
3回は多分危険なので、やめたほうがいい。
そして湯から出て、オロナミンCで水分補給をしてから帰るのだ。
すると不思議なことに、ありえないぐらい眠たくなる。
持っていたものを落とすぐらい眠たくなる。
そのありえないぐらい眠たい状態で布団に入るとぐっすり深い眠りにつける。
朝起きるとめちゃくちゃすっきりしていて、一皮剥けたような感覚になる。
なるほどこれが整うというものかと、今にしてやっと知った。
たまに一緒に銭湯に行く看護師の友達は、倒れて頭を打ったら危ないからやめとけと、とても堅実なアドバイスをくれた。
たしかに、危ない。
気をつけよう。

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