東北ブロック代表・青森県立青森中央高校『俺とマコトと終わらない昼休み』(作、畑澤聖悟)

演劇部の概要

部員は27人(2020年8月現在)。全国大会には今回で10回目の出場、過去に最優秀賞3回、優秀賞5回、創作脚本賞1回と2000年代以降の高校演劇界のど真ん中を突っ走ってきたのが青森中央高校であり、顧問を務める畑澤聖悟先生です。高校演劇特集の第1回でもお話ししましたが、畑澤先生はプロの舞台に脚本を書きおろしているほか、渡辺源四郎商店という劇団も主宰しています。

あらすじ

ストーリーは「学校でシカトされている女子高生と転校してきた男子高生が主人公。昼休みにミサイルが飛んできて爆発する。このミサイルが飛んできて爆発するまでの昼休みを繰り返すというお話」(畑澤先生談)。

新型コロナウイルスと青森中央高校演劇部

青森中央高校は今回参加12校中唯一作品のアップを見送りました。その理由は、青森県高文連の規定です。畑澤先生によると、県高文連は当初は近接の会話、大声、歌唱のあるものは、県主催の事業では一切禁止という通達を出しました。そのため6月までは演劇が全くできない状況に陥ったといいます。畑澤先生が「それじゃあんまりだ」と抗議すると、フェイスシールドの着用などがあるときは対面発声してよいと、ルールが緩和されました。そのルールに従わないと、県のお金で撮影するウェブ総文の動画も撮影できないことになったため、青森中央高校は県のルールに従った形でのWEB総文への出品を検討しましたが、フェイスシールドやマウスシールドをつけるとそれだけで新型コロナを連想させ、作品としての仕掛けが狂うということで今回作品のアップは断念しました。これらの経緯について説明された動画がアップされています。今後について、畑澤先生は「見当もつかない。いちいち落胆していられないほど、落胆になれてしまった。ただ、ルールの範囲ナウいでどんな演出ができるか考えないといけない」と話していました。

動画はこちらからご覧になれます。

https://www.websoubun.com/dept/theater/page/002.html

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