MIDI環境におけるX68000の特性に関する考察
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MIDI環境におけるX68000の特性に関する考察

2005年7月10日にマイコン北海道というミニコミ誌に掲載された記事です。

☆はじめに 

こんにちは、数ヶ月ぶりの登場です。このところHuman’S麗美氏がSX-WINDOW関係で頑張ってくれていましたので、出番がありませんでした。(笑)今回は、X68KのMIDI環境についてお話しましょう。 MIDI規格そのものについては、他のページで色々と述べられていたように思いますので、省略させていただくことにして、68でMIDIを使っていくためには、どのような方針がいいのか考えてみましょう。

☆まずは、機材購入だ!

 とりあえず、鳴らす物がなければ 話は始まりません。最低限必要なものとしてはMIDI I/FとMIDI楽器が必要になることは、おわかりかと思います。68の場合、SHARP及びシステムサコムから発売されているスロット内蔵タイプのI/Fと、計測技研からでているRS232Cを使うメロディーボックスがあります。市販されているソフトでメロディーボックス対応のソフトはお目に掛かったことがないので、とりあえず除外させてもらって(私のもほこりを被っている・・)スロット内蔵タイプを使うことにします。(ちなみにSHARPとサコムの違いはテープシンクがあるかないかだけで、MTR(マルチトラックレコーダー)でテープシンクを使いたいなど以外で問題になることは、まずないと思います。)次に、楽器ですが、これはもう好みの問題になってしまうのですが、市販ゲームが対応しているものを考えるとCM32Lもしくは、CM64(どちらもローランド)ということになってしまうでしょう。どちらもPC98でソフト込みのパッケージで売り出されているものです。(もちろん68ではソフトはいりませんから本体だけ買いましょう。)その他、内蔵FM音源とミックスするためのミキサーや、イコライザー、リバーブなどのエフェクターもお好みに合わせて揃えるのがよろしいかと思います。それから忘れてならないのが音の出力先です。お手軽なのは、ステレオに入れることですが、アンプ付きのコンパクトなスピーカーなどもあります。(マーシャルのアンプを使ったって一向にかまわないのですけどね・・・)最後に、MIDIのシーケンスソフトということになるのですがここで、人によって場合分けが起こってしまうわけです。

☆次にソフトの選択。フィーリングでいくか?緻密にいくか? 

MIDIのシーケンスソフトは大別して2つに分かれます。(本来2つにわかれるべきものじゃないと思うんですけどね?)一つは、MTR感覚なタイプです。これは、自分で鍵盤がひけるというのが、前提になってしまいます。ひとつひとつのトラックをリアルタイムに入力して重ねていくことで曲を作っていきます。この方式だと音楽のノリのようなものが、そのまま表現できるのですが、その人の演奏の腕がそのまま出てしまうというデメリット(?)があります。クォンタイズ(どこまで、細かく音の長さを認識するか)を粗くすることで対処できますから、「ある程度」鍵盤をひける人は、このタイプのほうが、断然効率よく入力することができるでしょう。68でこのタイプのソフトは、一種類しかなくサンミュージカルプランから発売になっている「Mu-1」ということになります。(Music-Studioは、ほぼ同じものです。)このたび「Mu-1 Super」が発表になりました。これは、標準MIDIフォーマットのファイルが読めたりステップ編集(リアルタイム入力したものを1音づつ直す)が出来たり、CMシリーズの音色エディターがついたりと、かなりの機能拡張がなされているようです。旧Mu1ユーザーである筆者は、バージョンアップサービスを心待ちにしている次第です。それとフリーウェアの世界では、HARPOON氏作のRCPシステムがあります。これは、ミュージ郎や、カモンミュージック、標準MIDIフォーマット、後で述べるMDDのデータなどの今あるほとんどのデータを聞いたり編集したりできる優れものです。
ステップ入力には、TURBO氏作の STED2.X が、CMシリーズの音色の編集は、HARPOON氏作のTE.Xが用意されています。
もう一つは、MML(Music Macro Language)というプログラムのようなものをテキストエディターで、編集していくタイプです。68ユーザーならサンプルについてきた なんとか.opm というファイルの中身をみたことがあると思います。あ~いったものをミディチャンネルごとに一音一音書いていくのです。(げ~それってすごく面倒じゃない?と思った人。たぶんそれが正常なのでしょう。しかし筆者をはじめ、かなりの人がMML派だったりします。なんでかは、あえていいませんが・・)68では、市販のものは出ていませんが、フリーウェアに MDD.X(MFS-SOFTこおくん作)などがあります。これの変則的なものとしてシャープから発売されているMUSIC-PRO[MIDI]があります。
楽譜に音符を張り付けるという発想は、直感的でなかなかよいと思うのですが、いかんせん、ちょっと高度なことをしようと思ったら結局MIDIエクスクルーシブ(楽器に対し数値で直接命令を送る)を、調べて書かなければいけないという不満があります。

☆準備は整った。さて?

 これで用意は 整いました。あとは演奏するだけです。とりあえずシーケンスソフトにあったサンプルデータやネットに登録されている色々なデータを聞いてみるのもいいかもしれません。しかしせっかく高いお金を出して揃えたMIDIシステムですただデータを聞くだけでは、もったいないですよね。自分でデータを作ってみましょう。どうやらプログラムを組むとかCGを描くよりはとっつきやすいようです。(そのぶん奥がふかいんですけどね。)自分で自分のピッチにあったカラオケを作るということもできます。その場合は楽譜を読むとかいう知識が必要になってくることをお忘れなく。☆これからのMIDI MIDIの規格も広まってきたにつれて色々問題点がでてきたようです。
特にコンピュータ世界のMIDIは、複数の人間が同じ演奏をしなければならないという大問題があります。ある程度わかっているユーザーならパッチをあてて自分のシステムにあわせるという手がありますが、エンドユーザー的発想ではないのもたしかです。(笑)一つの方向としてはローランドが提唱するGS音源という話(音色をある程度統一しようという提案。ある楽器でピアノが割り当てられている場所にベースが割り当てられているようなことがないようにしようというものです。ピアノの音のよしあしは別問題ですよ。)があるのですが仕様がどちらかというと、ローランド寄りなので、他のメーカーがついてくるかが鍵になりますね。(特にYAMAHA)これが広まってくれば、いまのようなCMシリーズ以外ではちょっとつかいづらいといったソフト環境は少し解消されるに違いありません。(当然安価な音源がでてくるでしょうし。)
その他エクスクルーシブが機種ごとまちまちだったりとかあげればきりがありません。かく言う筆者もCM32L+U110でCM64環境を実現しているのですが、PCM部のエクスクルーシブが64と違うために(ローランドなのに!)色々と面倒な作業をしなければいけなかったりします。

☆最後に宣伝

今回述べたフリーウェアは、全て筆者の運営するネットで手にはいるようになっています。作者のHARPOON氏もいらしていますので、直接質問をすることも可能になっています。68でMIDIをはじめたい方にはボードで公開質問をぶつけてみるのもよいかもしれません。当ネットでは どちらかといえば少数になるMIDIユーザーが親切に教えてくれることでしょう。

                   (あうぇっど:南京ネットワーク)

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