滝山病院の問題で、市職員が告訴されたことについて②

八王子にある滝山病院で、家族がいるにもかかわらず、家族の同意を得ず、精神科に市長同意による医療保護入院とさせた件について、所沢市役所職員が刑事告訴されました

朝日新聞の記事によると「告訴状によると、男性には市内に住む姉がおり、連絡が取れる状態だったという。同市が作った資料には姉について「音信不通」と記されており、男性は虚偽の文書を作成した疑いでも市職員らを告発した。」とあります。
音信不通とは、連絡先が不明であったり、手紙などを送っても返事がないなどの場合です。
連絡が取れる状態だったのに、なぜ市長同意で医療保護入院としたのか・・
前回の記事で

以下のように私自身の予測を書いています
全くの憶測で間違っているかもしれませんが、
普段からある程度連絡が取れて、関わりのあるような家族がいるにも関わらず、所沢市が市長同意の判断を出すと言うことは考えにくい
考えられるのは、
①患者本人は入院して治療が必要と判断されるような状態だったが、家族が精神科入院の同意を拒否していたので、音信不通として市長同意の許可を出した
②患者本人は入院して治療が必要と判断されるような状態だったが、家族が疎遠もしくはなかなか連絡が取れない事情があったため、音信不通として知長同意の許可を出した
(入院が必要と判断された日に、連絡がとれないという理由のみであれば、応急入院という入院形態とすることができるのに、そうしなかった)
③患者本人が入院して治療が必要だったかどうかは判断がわかれるところだが、市長同意の担当部署など行政側が何かしらの理由で精神科に本人を入院をさせたいと思った」

連絡が取れる状態であったということなので、②の可能性は少なくなりました。①と③かどうかは、今回の朝日の記事からはわかりません。
①´として、精神科への入院を姉が拒否していたわけではないが、滝山病院への入院は拒否していた、のかもしれまえん。
もう一つ別の可能性も考えられるかもしれません
④普段姉は連絡がとれるような関係性だったが、入院が必要と滝山病院や福祉事務所が判断した時に、たまたま姉に連絡がとれなかった。その場合は、応急入院という扱いになるが、滝山病院はおそらく応急指定は受けていなかった。それで、市長同意による医療保護入院とした。
同じ朝日新聞の記事には「市関係者は2月の取材に、「記録が残っていないが、担当職員は姉に電話をかけていたはず」と説明。」とあります。
滝山病院は救急で入院を受けるようなことはおそらくしていないのではないかと思われます。そうなると家族・病院・福祉で、いついつ入院としましょうということは、事前に話し合っておく必要があるはずです。
そう考えると、④の可能性もないかなと思われます。
あえて家族が関わらない形での入院が検討されたということは、①´が可能性としては考えられるでしょうか。