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爪の切り方

私の爪は薄くて、ネイルに向いていない。
ネイルをしたことはあるが、結婚式の時と、その後浮かれて数回しただけ。
わざわざ行ってもUVライトが熱く感じて辛いし、爪に優しいと言うネイルも翌日には取れてしまった。

だから私の爪はずっとそのままだった。
前はマニキュアを欠かさない時もあったけど、子どもができてからマニキュアもしていない。
最近ohoraを知って、たまにはいいかなとしてみる時もある。
でも絶え間なくできるほど財力がない。

私の長年の憧れはこういう指である。
すらっとした指に丸くて長い爪。
ネイルのためにある!というような形の指に憧れる。

ネイル映えしてみたい

しかし、残念ながら私の指はゴツゴツしていて可愛くない。
指も爪も細長くないし、ずんぐりむっくりな形だ。
そして、昨年子どもに買ったこの絵本が、さらに爪人生を狂わせている。


爪ばかり噛んでいる子のところにおばけがやってくる話だが、問題はそこではない。
見開きにクイズ形式で、健康な爪の切り方が書いてあるのだ。

悲しいかな、私が長年憧れてきた丸い爪の切り方はアウト。
そして、正しい切り方はスクエアカットという、爪を四角に切るやり方である。
子どもの手前、正しい方がいいかなという気持ちと、まぁ爪が健康になるならと軽い気持ちで、読んですぐにスクエアカットにしてみた。
すると、あんなに欠けていた爪が何か丈夫になったような気がする。




そう思えたのは、翌日までだった。
角の部分に何かが当たる度に爪が曲がり、物にすぐ引っかかる。
そして、痛めつけられた角の部分から爪が欠けていく。

はい、こんなはずじゃなかった。
せっかく四角に切っても意味がない。
でも爪だから、伸ばして切ってしまえばいくらでも元に戻れるのがいいところ。

そう思っていた。

人間というのは一度知ってしまうと、知らない頃には戻れない生き物なのだ。
爪に良くないと知ってしまった今、もう爪を丸くは切れない。
でも丸く切らないと、引っかかるし曲がるし欠けるぞ私!
という気持ちのせめぎ合いが、爪を切る度に起こるようになった。

正しい切り方とせめぎ合いの後の切り方

丸く切りたい、でも四角の方が…
いつも一旦四角に切るのだが、やはり日常の不便さには勝てない。
そして、今日も私は、丸くは見えないけど四角ではないという、よく分からない形に爪を切っている。

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