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慣れ:ご飯を捨てる

何して生きてる?
ちいさな冷蔵庫とちいさな胃袋を持っている


夏場、ご飯を傷ませてしまうことがたびたびあった。
家にいない日中、一番高い気温の時にエアコンの聞いていない部屋で放置されるご飯。

味が落ちるので冷蔵したくない。
一食分ずつ冷凍する。と、食べる量がまちまちなので、多かったり少なかったりする。
そもそもタイミングによっては中身がぎちぎちで入れておけない。

傷んだご飯はしょうがないから捨てる。
チラシに包んでジップロックにいれる。
食べ物を捨てる罪悪感。またやってしまった、と思う。

けれど数回やってしまったあとに罪悪感が薄れていることに気づいた。それどころかスッとしている自分が居た。

傷むから少なめに炊こうか、でもお腹が空いて帰ってきてから炊くのは嫌、傷まないうちに食べなきゃ、残った分はラップで包んで冷蔵庫に入れよう、チャーハンにしたら美味しく食べれるかな、とか。
そういうことを考えなくても良いとするとなんだか荷物が降りたように感じたのだ。


そうしてそのうち何も感じなくなった。

傷んでる、食べたら駄目、捨てる。それだけ。


慣れってすごいなと思った。

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