見出し画像

4th新規によるテニミュ初見感想③関東氷帝編

4th新規によるテニミュ過去作感想、第3弾は名言・名シーンの宝庫の関東氷帝です。
 
第1弾不動峰、第2弾ルドルフ・山吹編はこちらから↓

 

1st〈The Imperial Match 氷帝学園〉〈Imperial Match 氷帝学園 in winter 2005-2006〉

城田手塚と加藤跡部の「一騎打ち」と、オリジナルの「あいつこそがテニスの王子様」が最強。S1から補欠戦へ間髪入れずに突入→右肩上がりに盛り上がって勝利、が気持ちよすぎる。試合後に手塚と跡部が無言で目合わせるシーンもめちゃくちゃかっこいい。いい意味で他シーズンと比べられないです。

上演当時、加藤跡部を初めて生で見たお客さんたちは一体どんな気持ちだったんだろう。きっと半端じゃない衝撃だったんだろうな。どの代の跡部もそれぞれ違ってかっこいいけれど、跡部の概念に一番近いのは1stな気がしました。


 2nd〈青学vs氷帝〉

オープニングは不動峰、ルドルフ、山吹でわちゃわちゃ&氷帝に滝さん追加でにぎやかになった2nd。「氷のエンペラー」に対して「凍てつく者の熱き思い」はタンゴ色強すぎてちょっと小物っぽくなっちゃってたのが残念。「夢をつなげ」はてっきりお前=青学レギュラー全員だと思っていたので、菊丸コーラスが入ってあれ違った?ってなりました。「あいつこそが~」は、リョーマのソロであっさり終わるのも無双感あってよかったです。

青木跡部は加藤跡部よりもっと派手でナルシスト。S1試合終了後の間の取り方は、お客さんの拍手の長さも含めて2ndが一番好きかも。あとS2で裕太が「俺の最終目標はやっぱり兄貴だ!」って言った後、リョーマがアクセント強めに「ふーーーん」ってあしらうのが個人的にツボでした。加えて本編ではないけど〈春の大運動会2012〉で笑ってるところカメラに抜かれる跡部にほっこり(笑)。


3rd〈青学vs氷帝〉

8代目青学の卒業公演ということもあってか、全体的に熱血路線。癒しの山吹勢から、緊張感高めのオープニングに繋がるのがいい。

とにかく三浦跡部の存在感が大きくて、ここまで踊れるならとことん跡部にフィーチャーしようって気概を感じました。これまでの3rdは、3周目だからどうしても前と同じことばかりできなくて、でも追加したシーンは当たり外れが大きかった。しかし今回は一気にかじを切ったことで、テニミュの新たな可能性を開拓。原作を拡張するというより、+αの要素を足して新しい解釈を提案するというやり方は、4thに通ずるところがあります。

三浦跡部は他3作の跡部より好戦的。無言で目を合わせるシーンも、次は万全の状態の手塚に絶対勝ってやるというギラギラがある。あと古田リョーマの「俺に勝っといて負けんな」は気持ちがもろに出てる。アニメや他シーズンではつぶやくようなイメージだったので、これはこれで熱くていいなと思いました。


4th〈青学vs氷帝〉

観劇当時の感想は↓

氷帝キャストに関してはほぼ全員4thが一番好きかも。生で見たほうが情報量の多さが違うからでしょうか? そういえば忍足はキャラ人気の割に関氷では4thまでソロなくてびっくり。2ndの菊池忍足は美声だったのに。

一騎打ちは高橋跡部と山田手塚に対する思い入れが強いから熱心に見られたけど、演出的に好きだったかと言われればいまだにうーーんってなります。アカペラ自体はよかったんですが、肝心の歌詞・メロディがガツンと来なくて……。でもその後の補欠戦で「あいつこそが~」で端折られてしまっていた日吉の独白が再現されていたのは嬉しかったです。

氷帝寿司のくだりは、4thはどの学校もしっぽり締めたがる傾向があるので今回もそうなんだなと。とあるOBの方が観劇後“(脚本/演出の)三浦さんの優しさがにじみ出ている”とツイートしていましたが本当にそうで、全体的に4thは優しい世界すぎる。リアル全国レベルの運動部がそんな世界で生きているとは到底思えない。でも、だからこそ舞台の中だけは、って思いがあるのかもしれない。三浦さんがどういう目線で原作を読んでいるのか、インタビュー等で知れる機会があればいいなと思います。


全体を通しての感想

これまではサクサク進む2ndが一番好みでしたが、ここに来て初めて他シーズンのほうがいいかもと思いました。氷帝はキャラクターがハッキリしているので、演じるキャストによって印象が左右されやすいのかもしれません。もちろん2ndも十分面白かったのですが、城田・加藤率いる1st、青学8代目の卒業&三浦跡部をフィーチャーした3rd、新テニミュ生え抜きの山田・高橋がついに対戦する4thと比較しちゃうと、パンチが足りなく感じてしまいました。ただ、雌猫の歓声はどの時代も等しくよかったです(笑)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?