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4th新規によるテニミュ初見感想①不動峰編

コロナ禍でテニプリに沼落ちし、4th不動峰でテニミュデビュー。これまでバイアスかかるのが嫌で1st~3rdを一切観てこなかったんですが、過去公演の配信がスタートしたので、これを機に全部見てみようと決心しました。せっかくなので感想残していきたいと思います。


1st〈ミュージカル『テニスの王子様』〉〈Remarkable 1st Match 不動峰〉〈in winter 2004-2005 side 不動峰 〜special match〜〉

1stのみ校内ランキング戦と不動峰戦が別々。それぞれ本編100分以下で長期連休に上映だったのは、当初のターゲットが子供だったから?
4thの三浦演出に比べて新テニミュの上島演出のほうがテンポがいいイメージがありましたが、初演は校内ランキング戦だけというのもあってお世辞にもスムーズとは言えない構成。ラケットを持った振り付けのバリエーションが少なかったり、カメラがアップ多めでベンチワークがフィーチャーされていなかったりとまだフォーマットが確立されていなくて、試行錯誤があっての今なんだなあと実感しました。

私はアニメに寄せてるキャストが好きになりやすいので、初代青学はかなり好みでした。桃城のお兄ちゃんみがいいなと思ったら、森山さんは当時最年長(26歳)だったと知って納得。乾は現実にいたらこんな感じだろうな〜って乾。顔がちょっと丸いところがリアル中学生っぽいからか。タカさんは歌上手で頼もしい。一太郎菊丸はラフさが魅力。大石は話し方が高橋広樹さんに似てる(大石が菊丸ってどういうこと??)。ビジネスパートナーっぽい黄金ペアもこれはこれで良き。あと玉林中・泉が「ルール知ってる?」って言っててリョーガだった(※1)。


2nd〈青学vs不動峰〉

1stから大筋は変わらず、こまごまとした箇所をブラッシュアップ。1st~4thのなかで一番バランスがよくて、ひとつおすすめするとしたら2ndかもしれないです。

1stに比べるとメイクやカツラの精度が上がっていて、乾のトゲトゲに舞台メイク技術の発展を感じます。6代目桃城はご飯モリモリ食べそう。カチローはあざとい。2年トリオがいない分青学の治安がよく見えて、不動峰の治安の悪さが余計に目立つ。


3rd〈青学vs不動峰〉

シーンの構成が入り組んでいて、序盤は話の流れがかなりわかりづらかったです。すでにリョーマがレギュラーになってるかと思ったらいきなり回想始まるし、海堂の謎練習シーンがたびたび挟まるし、南次郎との対戦中に校内戦の回想挟まるし。原作読者向けというより、これまでのテニミュを見てきた人向けのように思えました。3度目だからいろいろ変えたい気持ちはわかるけど、正直変えなくてよかったのではという箇所も少々。でも不二の断ち切るが正面になったり、いい変更点もたくさんありました。

8代目青学は全体的に身体能力が高そう。なかでも菊丸がちゃんとアクロバティックなのが嬉しい。ギャグが歴代に比べてシュールなのはキャストのせい?


4th〈青学vs不動峰〉

1stから2nd、2ndから3rdも結構変わってるなあと思いましたが、3rdから4thは群を抜いて別物。私は原作→4thだったのでそこまで違和感なかったけど、たしかに従来のテニミュ知ってる人は違和感すごかっただろうなあと思いました。1st~3rdの開幕シーンはリョーマage(※2)だったのに対し4thは卒業式からだったり、ソロ曲もリョーマより先に大石が歌ったり、やっぱり4thはリョーマだけが主人公ではないんだなあと痛感。

正直なところ「デカセット」と「独特な劇伴の使い方」が気になりすぎて内容どころじゃなかった(笑)。どちらも関氷ではかなり改善されてた気がするんですが、最初こんなにヤバかったっけ?? デカセットは映像で見ると両脇の壁が高さありすぎて、室内でテニスやってるみたいに見える。

劇伴は全編通して似たような曲が多い印象があったんですが、今見てみるとそこまで似たジャンルばかりではなく、じゃあなぜそんな印象を覚えたのかというと、1曲目と2曲目、3曲目と4曲目で似たような曲が続いたのが大きい気がします。それと「そこでそのジャンルの曲!?」みたいな選曲意図が謎なシーン(ex.オケがやたらしんみりしてる伊武ラップ)にひっぱられて頭が回ってなかったのかも。あと1st~3rdと新の劇伴にはある「そのキャラの音」がないのも単調に感じた原因かもしれません(※3)。


全体を通しての感想

不動峰は原作からして奇天烈さ控えめなので、どのシーズンもキャラや音楽の印象よりシーン構成やセットの違いが気になりました。今後、超次元テニス化が進めばもっと各シーズンの色が濃く出てくるのかも。あとキャスト、舞台演出、収録の技術がシーズンを追うごとにレベルアップしていくのが面白かったです。

リョーマはどの代も違う魅力があって、柳リョーマはぶっきらぼう、KIMERUリョーマはクール、小越リョーマは王子様、古田リョーマは血気盛ん、今牧リョーマは生意気って印象。今のところキメ様リョーマか古田リョーマがお気に入り。自分は”キレてる”リョーマが好きなのかもしれない。今牧リョーマはすでに生で何度も見てるので、思い入れが他とは違って単純には比べられないです(笑)。

改めて、自分の好きなキャラたちがこんなにたくさんの人に演じられているってすごく面白いし恵まれている。これまでテニミュを支えてきたすべての人たちに感謝~~~!!!



※1 新テニミュ2nd「遊んでやるぜ」より。泉演じる宮野真守はアニメ版リョーガ
※2 1stと3rdはモブ、2ndは青学レギュラーによる台詞
※3 新ではラリービートの時点で「そのキャラの音」が使われていて、歌に入る前のイントロ的な役割を果たしている


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