【読書録】奇跡の経済教室 基礎知識編

自己紹介

はじめまして。普通のサラリーマンをしている20代男性です。読んだ本の読書録について書いていこうと思います。
社会人になり本を読むようになりましたが、ただ読むだけで内容を忘れてしまいます。自分の備忘録のために、noteにアウトプットしようと思います。
一旦箇条書き方式で書くようにしてみる。

読んだ本

奇跡の経済教室 基礎知識編

なぜ日本経済は成長しなくなったのか?

■デフレ状態であるから
 市場の供給が高く、需要が低い状況 → 貨幣の価値が上がっている
 その逆がインフレ状態(貨幣の価値が下がっている)

■デフレ状態なのに、デフレ対策をしていないから(インフレ対策をしているから)
 デフレ状態では貨幣の価値が高いので、貨幣をモノに変えるより、貨幣のまま持っておきたい
 →個人や民間企業は投資や消費を避ける。
これは個人や民間企業の視点(ミクロ)で見ると合理的行動であるが、市場全体(マクロ)で見ると需要を低下させて、更にデフレを加速させることになる。これを合成の誤謬(ごびゅう)と言う。
 なので、個人や民間企業がデフレ加速する行動を避けるように、市場全体を政府がコントロールする必要がある。しかし、現在の日本ではそれが果たせていない。

デフレ対策

■政府が行うべき対策
 ・財政支出の拡大
  公共事業を増やす → 需要を上げる
  その事業を受託した企業に収益や労働機会が発生する
 ・減税
  税負担を下げることにより、投資や消費をしやくする → 需要を上げる
 ・金融緩和
  金利引き下げを行うことにより、銀行からお金を借りやすくする(新しい事業、住宅ローン) → 需要を上げる
 ・産業保護(規制強化、国有化、グローバル化の抑制)
  企業の生産性が向上しすぎることを抑える → 供給を下げる

■実際の政府が行なっている対策
 ・財政支出の抑制
  財政赤字の解消が目的 → 需要をさらに下げる
 ・増税
  財政赤字解消のための財源確保が目的 → 需要をさらに下げる
 ・自由化 規制撤去等 → 供給をさらに上げる
 ・量的緩和 マネタリーベースを増やし市場の通貨量を増やすことが狙い
  →マネタリーベースを増やしても市場通貨量が増えない
  銀行が持っている国債を日銀が買い占めることにより、銀行に資金が入り、民間企業に貸し出しやすくなるという理屈だが、銀行の貸し出しは、信用創造によって生まれるため、銀行の資金は関係ない。なので借りる側の需要が発生しないこの政策は対策にならない

財政赤字は問題か?

■問題ではない
 ・日本は自国通貨である円を使っている。財政赤字が増えてもお札を刷ればいい

■ハイパーインフレにはなるのでは?
 ならない
 ・GDPに対する負債の割合は多いが、ハイパーインフレどころかまだデフレである
 ・日本政府に対する信頼がある
 ・そもそも財政赤字の拡大は、適度なインフレ率になった段階で止めることが前提

■お札を刷ればいいのであれば、税金などいらないのでは?
 必要
 ・税金の目的は財源確保ではない
 ・税金は価格コントロールの手段である
 ・通貨は納税の手段であることにより価値を担保している

感想

驚くことばかりだったが特に驚いた点は以下2点。
・デフレには量的緩和だけでは効かない。財政出動と組み合わさないといけない
・デフレには産業の保護(規制強化)が効く
特に2つ目についてはわかるようなわからないようなという感覚。
MMT理論はざっくりとは理解したし、筋も通っているように思える。
ただMMT理論は反対している人も多い。そういった意見も聞いて自分なりの見解を持ちたい。

終わりに

初めて書いたけど長くなりすぎた…
もう少し簡潔にまとめられるように読んでいる段階から意識するようにします。
毎回長くなると要点はわかりにくいし、書くのに疲れて続かなくなりそうです。

#読書録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?