何者でもない

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ひとりの少年と四姉妹のはなし

『クロスゲーム』という漫画をご存知だろうか。 『タッチ』に代表される幾つもの名作を生み出してきたあだち充先生の作品である。 そう、この漫画も高校野球を題材とした、あだち充先生のお約束を盛り込んだ青春漫画だ。 世間的には『タッチ』や『H2』と比較され、少し劣るような評価をよく目にする。 この二作品が傑作であることは疑う余地のない事実であるが、私はこの『クロスゲーム』の方がより好みなのである。 ぜひ、更に多くの人に知識なしで読んで欲しいため、内容は丸ごと伏せてしまうが、

    • 眠れぬ夜に

      静かな暗闇とひかる端末 微かに聴こえる無音 ただ廻る一抹の不安 走り去るクルマの音 右にある確かなあたたかさ その寝息は子守唄となるのか

      • 夜の静寂と幸福

        自動販売機の唸り声が聞こえる。 行き交う人影も無く、誰に向けられたものでもない。 それでも道を照らし、ただ唸っている。 きっと誰かが求めている感情を幾つか、 その身体で冷たく、暖かく、待っているのだろう。 遠くから聞こえるクルマの音。 何か弾ける音、虫の唄。 "何か"を求めて数枚の硬貨を投入する。

        • ススム

          明日はきっといい日だ そう言って終わりたい 明日はきっといい日だ そう言ってまた明日 いつか夢にみたあの場所へ行けるなら 言葉に出来ない気持ちを携えて やりきれない事ばかりの毎日だけれど モヤモヤやイライラは誰かのせいにして 明日をまた探そう

        ひとりの少年と四姉妹のはなし

          シアワセ

          ぜんぶがぜんぶ、すべてデタラメ のらりくらりと、ただ明日を待つ コトバにできぬモヤモヤは捨ててしまおう できるかぎりの努力はしたさ どうにもならないコトだってある カタチにできぬあれこれは諦めてしまおう それでもいつか、ヒカリに満ちた 大切なモノをいくつか拾い ポケット膨らまして歩くだけさ どうにも変えられない自分と それでもいっしょに居てくれる誰かと 笑って泣いてそれでいいのさ シュシャセンタクはもうやめた ふたつ拾えないならみっつめを拾っていく きっとそれが一番シ

          わかる

          わからない わからないことがわからない わかっていることがわからない わかることだけわかればいい わかればなしはききたくない わかれられないあなたとは わかれはいつかもっとしぜんに わかれはなれてまたわかれ はなればなれはかなしいの はなれたくないはなれられない はなはきれいにさくだろう そんなはなしをしよう

          このままどこかに

          コロコロ カラカラ 転がっていく コロコロ カラカラ ゆくあてもなく 決して孤独ではない いつも隣にだれかはいる 本当に誰かとつながっている? いつもひとりぼっち グルグル クルクル 廻り廻り グルグル クルクル ただワタシイガイの誰かに 世界の中心ではない ただひとりワタシがいなくとも それでもセカイは何処かへ向かって

          このままどこかに