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はじめまして

海外(南国)赴任中の技術士(総合技術監理部門、応用理学部門)です。

かなり昔のことですが、しばらくの間卒論の野外調査で宮城県の丸森町、角田市周辺にお邪魔したことがあります。その時、下宿先のご家族をはじめ、地域のたくさんの方々のお世話になりました。中でも、雨で調査ができないときや調査に行き詰まったときに、よく立ち寄らせていただいた角田市内の小さな本屋さんが今でも忘れられません。

ご夫婦で本屋さんを営んでいらっしゃったのですが、私が訪ねると、「ゆっくりしていきな」とラーメンをごちそうしてくれたり、卒論の役に立つだろうと知り合いの近くの高校の先生に電話をかけて一緒に訪ねてくれたりと、大学生の私を本当に気にかけてくれました。

卒論の途中で就職が決まり、「将来は海外に出て働くことになると思います」と告げると、就職が決まったことを大変喜んでくれたのと同時に、少し寂しそうな顔をして、「いつかは日本に戻って、自分の生まれ故郷やお世話になった地域のためにぜひ働きなさい」と言われたことが忘れられません。

就職して海外赴任期間も合計で20年を超えました。そろそろこれからの人生の中で、あの時本屋さんに言われたことを真剣に考えてみようと思っています。

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