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動物名のついた石油掘削関連用語

私は石油掘削の専門家ではありませんが、石油掘削リグに行くと様々な動物の名前の付いた掘削関連用語を耳にします。

例えば以下のような用語を耳にします。

Bullhead (ブルヘッド): 動詞として使われます。流体をポンピングして地下の地層に突っ込むこと。Bull といえば英語で雄牛のことですが、Bullheadで頭の大きい魚や頑固者の意味もあるそうです。

Catwalk (キャットウォーク): ドリルフロアーのすぐ横、ドリリングツールをドリルフロアーに上げる前にここに寝かせておいて準備したり、コアサンプルが地表に上がってきたらすぐにここに下ろして寝かせて、深度のマークをつけたり処理をします。

Dogleg (ドッグレッグ): 井戸の坑跡が急角度で曲がったところを指します。

Fish (フィッシュ): 井戸の中に何かを落としてしまったとき、井戸の中に取り残されてしまったもののことを fish と呼んでいます。fish は基本、回収しなければなりません。この回収作業のことを fishing と呼んでいます。

Monkey Board (モンキーボード): ドリルフロアーの上、約30mの高さの掘削櫓の上部にある、デリックマンと呼ばれる掘削パイプを立てかけたり、反対に立てかけてあるドリルパイプを動かしてつなげたりする人が働く場所です。

Mouse Hole (マウスホール): ドリルフロアーにある穴で、掘削ツールを組み立てる途中で一時的にツールの一部をこの穴に入れておきます。

Pig (ピッグ): パイプの中をきれいにするための金属などでできたツールで、立てかけたパイプの中を重力で落としたり、ポンプで押し通したりします。豚という意味よりも、銑鉄や鉛などを運びやすい塊にしたものを pig と呼ぶそうなので、そこからついた名前かもしれません。

Rat Hole (ラットホール): ターゲットよりもやや深く余分に掘る穴のことで、検層その他の必要データを必要な区間完全にカバーできるようにします。また、掘削後に井戸が崩壊したりしないように下ろすケーシングパイプが完全に必要な区間をカバーできるように、少し余分に掘った穴のことです。

Wildcat (ワイルドキャット): まだ油の見つかっていない初めてのエリアに油を探すために掘る試掘井のことです。

このほかにもいろいろあるようです。初めて聞いたときは何のことだかわからなくて困りました。

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