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2023/04/06 デジタルの穴とアナログの山

引越しで、銀行への住所変更の手続きに端を発する話。

ある銀行では窓口まで行かないと手続きできないとのことで、行ってみたら
「WEB通帳に、移行してしまってほしいんですよねえぇ~」
…みたいな流れになっていたので、私としてもたまっていく通帳をいつまで持っていればいいのかわからないし、はいはい、そうしますかね、と手続きしようとした。
すると今度はアプリが必要になるとのことで、通信料をだいぶ食われたけれどもその場でDLし、手続きを完了させた。

また、ほかの銀行で窓口に行こうとしたら、
「ネットからできますから!窓口だと待ってる時間もったいないですから!」
となかば追い返されるように説明を受けて家に帰ってきた。

どちらの銀行もつつがなく住所変更はできたけれども、もう銀行がなにもかもネットやアプリでの手続き主体に移しているとなると、携帯は「ケータイ」という気軽なガジェットではなく小さなPCで、それを外へ持ち歩いているんだよねぇ…という危機感を改めて感じた。

この時使っていたのは5年ちょっとは使っていたけれど、一昨年当たりに電池交換して、まぁまだ使えるかなあと思っていた。
けれどもそのようなことがあったのでちょっと古さへの心配が加速してしまった。
そこからずっと機種変更するか否かをうんうん悩んだ末に、セキュリティの面からも数年ぶりに携帯を変えることにした。

問題はここからで、機種変更は無事終えたけれども、長らく使っていたライフログやカロリー管理アプリがアプリストアから削除されており、新しい機種に変えたことで全く使えなくなってしまったのだ。

毎日使っていたものだし、機種変する数分前だって入力していたのに、変えたらもう使えない。
調べると、だいぶ前にアプリの更新は行われておらず、代替アプリを探す人のブログにたどり着いてそれを知ることになったのだった。

長く使っていても、サービス終了! 
アイコンをタップしても
「デベロッパーのアップデートを待ってください」
的な同じダイアログがでてきて何もできない。
やっぱりこれがデジタルの穴、なのよね…。

なんとか自分に合った代替アプリを探し、しかしその一連の探索と吟味に疲れて、ぐったりしてしまった。

やはりずっと同じフォーマットで記録していきたいのだったら、アナログのノートが確実だろうな、とは思う。
手間はかかるけど、シンプルで、よほどのことがない限り紙は世界から消えない。

でも私は今までに使ってきた使用済みノートの扱いに、実は、割と長い間悩んでいて。

アナログのものは、基本的に使い終わったとしても、そのものが残る。
読み返すという行為の時以外は、何にもならずに空間に鎮座する。
そしてノートは、書けば書くほど冊数が溜まる。
これまで書いてきた手帳が布製のソフトBOXにたんまり溜まっていた。
捨てられるような雑記帳は捨ててきたけれど、ライフログに値する手帳となるとなかなか捨ててしまう気にならなくて。
ちりつもで、かなりの数になっている。

インスタではノートへのコラージュや使い方の使用例はたくさんあふれているけれど、使い終わったノートの管理や行く末についてはほとんど紹介されていない。
断捨離の一つとして
「捨てました」
のテキストで終了してしまっているのが大多数だろうか。

なるほど、そうやっているのね!
という目からうろこな使用済みノートの扱い例を、何年も前から知りたいなあと思っている。

あれ。
結局それもデジタル化すれば? になるオチ?
ヤダア…。

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