不安と楽しみ 2024/03/15

数年前になるが、ビートたけしの自伝が原作のドラマ「浅草キッド」をNetflixで観た。彼の芸人としてのキャリアはストリップ劇場「浅草フランス座」で幕間のコントから始まる。偶然これを観た同じくらいの時期に、落語家の登龍亭獅鉄さんのSNSで、岐阜に昔ながらのストリップ劇場があることを知る。その名も「まさご座」。ストリップだけでなく、幕間にはフランス座のように箸休めのコーナーもあるらしい。気になる。だけど一人は心細い。

ホームページに女性歓迎と書かれていたので、まず一緒に浅草キッドを観た彼女を誘ってみた。予想はしていたが断られた。そりゃそうか。行くこと自体はOKをいただきました。

次に声をかけたのは岐阜に住む同級生。こちらも断られた。彼は結婚して子どもがいる。ストリップを観に行くのは浮気と同じだから、というのが理由だ。堅い男である。しかし彼の職業は漫画家だ。成年向けの、いわゆるエロマンガを描くことを生業としている。このことは奥さんも知っている。エロマンガは良くて、ストリップはダメという基準はよくわからないが、本人が嫌と言うなら仕方ない。

そして今週末、一緒に行ってくれる友人を見つけた。彼は行ったことがあるようで頼もしい。持つべきものは友である。ちょっと不安で、ちょっと楽しみだ。

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