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1冊の本から『オルタナティブ福祉』に辿り着いた話

先日、大阪・森ノ宮で開催された『オルタナティブ福祉vol.4』に参加しました。
思い立って決めたので既に予定があり、後半1時間ほどの座談会コーナーからの参加でしたが、とても貴重な体験ができました!
座談会では、参加された方の声を募り、悩める親との苦悩や向き合い方など、生の声を聞くことができました。
「福祉」と書いていますが堅苦しさは無く、気の知れた居酒屋で世間話をするような、笑いあり、涙少しあり?の終始賑やかな時間でした。
今回は、その感想を書きまとめる前に、このイベントを知るに至った話をさせていただきます。

このイベントを知ったのは、1冊の本からでした。

イベントが行われる数日前に「母がゼロになるまで」という本を知りました。
著者は、リー・アンダーツさん。
本の内容は、リーさん自身がある日突然、母の“セルフネグレクト”がきっかけで「介護」ではなく「手助け」をした日々をまとめたもので、元のお話はnoteで綴られています。

この本を知った経緯はネット記事を偶然見かけて、食い入るように読み進め「あ、これは買わなきゃ」って決めました。
気づけばAmazonのお急ぎ便でポチり、2日ほどで読み終えていました。

私の親も「セルフネグレクト」かもしれないから。
(自分の親のことについては、ひとまず割愛)

私は今のところ、親の介護や手助けはしていません。
もしかしたら、介護生活せずに親が亡くなることもありえる。
でも、本を読んでいて、この状況になってもおかしくないなと容易く想像できてしまった。
もし、似たような状況になった時、自分はどう行動するべきか?全く分からない…。

その良くない未来を想像してしまったネガティブな自分に対して鳥肌が立ち、今から準備できることはやっておこうと決心したのでした。

対して、親のセルフネグレクトに向き合った人に出会えた安堵感や強い共感、喜びに近いポジティブな感情も湧きました。
「私だけじゃなかった、やっと見つけてくれた」と、本を読んでいる時、何度も思いました。

そんな気持ちをリーさんに伝えられたらと思い、note経由でメッセージを送ってみました。
翌日にはお返事をいただき、ちょうど週末に『オルタナティブ福祉』というイベントを大阪で開催しますとご案内いただき、「これは運命では?」と思うくらいに喜んだ私は、すぐさま飛びついたのでした。

今回は『オルタナティブ福祉』に参加するまでの経緯を書きまとめました。
ちなみに、あっという間に読み終えた「母がゼロになるまで」の本は、いま叔母に貸しています。

叔母は親についての悩みや苦悩をよく聞いてくれる理解者で、なんでも話し合えます。
私にとって、姉のような、親のような、大切な存在です。
その叔母の感想が聞きたくて、少しでも理解をしてもらえたらと思い、本を渡してみました。

そしたらまさかの、叔母と同居している祖母(80代)が先に読んでいるとのこと!笑
ちょっとビックリしましたが、1冊の本を通して、それぞれの家族に対する気持ちが聞ける良い機会になりそうです。

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