年始め

何一つ、代わり映えのない初日だった。全体的に人が少なかったので、仕事の進み具合はまあまあ良かった。
年始めに考えたことは、今年の抱負ややりたいことではなく、自分の年齢だった。どう生きても良いと言われる時代でも、やっぱり世間で言われる年相応のお金や社会的立場がないと思うと、気持ちは翳る。
もし、いつまでも実家にいて独身で仕事をがんばることが、例えばいまの結婚していることと同等の価値を認めてくれるのなら、悩んだり迷ったりしないのだろうか(自分の価値観を信じようというのは指針にはなっても津根に実現は難しい)。否、経済的な問題もある。
ずっと自分の合う仕事を探して、やっと見つけたと思っているけれど、もっと世間軸での現実を見たほうが良かったのだろうか。もともと、嫌なことがあったら、空想でごまかす癖はあったから、いま悩むのは自業自得だけど、こんなことを年始めに考えるなんて思いもしなかった。

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