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東京ドームに立つゲーム実況者に救われた話。

「自称日本TOP4」。通称、TOP4。

明日、東京ドームでイベントを開催するゲーム実況者4人。

彼らをこの目で見ることは、もう叶わないだろうと思っていた。


社畜、TOP4と出逢う。

私がTOP4を知ったのは、昨年2月頃だったと思う。この動画がきっかけだった。

私は生きてきた分=ファン歴というぐらいの名探偵コナンガチ勢だった。
さらに元々キヨさんのことは存じ上げていたため、彼のチャンネルでこの動画が出てきて気にならないはずがなかった。

60%ぐらいの工藤新一のキヨさん(←褒めてる)。

夜中の3時に大声が出る男(後の牛沢である)。

なんだか女の子役が妙にかわいい男(後のガッチマンである)。

意味不明な関西弁を喋らされる関西出身らしき男(後のレトルトである)。

今でも思うことだが、全員が安定した面白さを提供する集団だと感じた。台本などないのに、スマートに人を笑わせる波動みたいなものがあった。

そしてこの後、私はいきなり彼らのビジュアルを拝見することになる。

(ちなみにキヨさんについても、ここで初めてビジュアルを知った)

キヨさん
声→めちゃ低音。覇気のあるイケボ(うるさいけdゲフンゲフン)。イケオジ?
ビジュ→若っっっっ!!髪の毛赤っっっっ!!チャラい!!スタイルお化け!!

レトさん
声→ふんわりしてる。かわいい。鼻gじゃねぇや、華声。萌え袖イメージ(どんなん)。
ビジュ→結構男らしかった(感嘆)。涼しい目元キレイ。でも守りたいこの笑顔…。

牛沢さん
声→めちゃくちゃ渋イイ声じゃん。落ち着いた、俳優さんみたいな人かなぁ。
ビジュ→さ、爽やか〜〜!!この人何歳??永遠の大学生??めっちゃ先輩にいてほしい牛沢パイセン!!

ガッチさん
声→高めでおっとり。優しそう。年齢不詳すぎて読めない。
ビジュ→イケオジこっちやん?!でも、えっ、パパなん?!若いけど大人の余裕もあるいいとこ取り...!スタイル抜群だ...。

これは...っ、これは...っ......!

…昨年3月下旬〜4月初旬。
キヨさん、レトさん、牛沢さんのニコニコチャンネル入会はあっという間だった。
今思えばゲームと関係ないハマり方をしてしまって、些か不純な動機であったが。

でも、これだけは間違いないこと。
4人は、私のヒーローだった。

昨年2月から、忙しいプロジェクトに参画することになった。その忙しさなんて、最初こそかわいいものだった。
次第に忙しさは加速し、3月の終わりには2〜3時間の残業が当たり前になった。時には23時になってしまうことも...。

別に、残業を強要されたわけではない。
でも、残業しないと終わらないのだ。
いや、もはや残業しても終わらない。
...無限地獄のように思えて、怖かった。

やがて毎日悪夢を見るようになり、寝ても覚めてもずっと苦痛の日々だった。
ある日、会社のトイレの鏡に映る自分の顔を見て驚愕した。すっかり笑い方を忘れていることに気づいたのだ。

あれには、心から絶望した。

私、このままずっと笑えない人生を送っていくのだろうか。

そう思ったら、ゾッとした。

…そんな私にとって、TOP4は「光」だった。

無意識に彼らの動画を頻繁に観るようになり、気づけばその時間だけが1日の中で唯一肩の力を抜けるひとときだった。
チャンネル登録したのも、ニコニコ会員になったのも、ちょうどそんな春先のことだった。

余談。TOP4の動画でお気に入りなのは、Human:Fall Flatシリーズ。

特にこの回はバグ(物理)が凄くて、当時(残業で)絶賛口角下がりまくり患者だった私が、10分間フルで(?)爆笑し続けて腹がよじれ患者になった(?)ぐらい面白い。
どうしても笑えない日は是非、この動画で笑顔を取り戻していただきたい。

(最新作出ましたね…!)


社畜、TOP4のイベント発表に立ち会う。

さて、話を戻そう。
そんなわけで当時、TOP4が唯一の救いだった私。

しかし冒頭でも言ったが、4人を生で拝見することは不可能だと思っていた。

2020年2月1日。
キヨさんと同じ実況者グループ「最終兵器俺達」に所属するフジさんも含めた5人で、全5回に渡って開催し続けて来たイベント「LEVEL」シリーズのファイナルであるLEVEL5の日。

そう、当時2022年。時すでに遅し。
地団駄を踏むしか、なかった。
指をくわえるしか、なかった。

当時参加した方々のレポを読んでは、記録を残してくださったことに感謝しつつも、「羨ましい」という感情もぶわりと沸き上がったものだ。

『全く身にならないキセキ』を聴くたび、「ああ、私の知らないキラキラした思い出になっちゃったんだ」と思った。

『全く身にならない日々』を聴くたび、「最後にストリングスバージョンという特別な音楽になって帰って行ったんだ」と思った。

あまりにもその事実が美しくて切なくて、きっともう一生逢えないんだ、と。

そもそもこの期間、なかなかリアルイベント自体開催頻度が少なかった。
だからか、まず「レベル組」の一人であるフジさんが非公式ズとしてイベントを開催した時には叫んでしまった。
ちなみに非公式ズのイベントは現地参加が叶い、「分かる人には分かる」レポ(のような書き殴り)を残しているので、良ければ是非↓

しかしながら、なんとなくTOP4はもう姿を現さないような気がしていた。
でも、それでもいい。私が日々の中で彼らに救われたことは事実だ。
その事実さえあれば、私は生きていける。

そんな私が。まさか。

2023年1月6日。TOP4のANN放送が控えた前日。

私はただでさえ興奮していた。
イベントを知らない私にとって、既にANN出演がご褒美みたいなものだったから、職場の最寄り駅まで行って仕事に必要なものを忘れたことに気づくぐらい浮かれていた(ただのダメ人間)。

そんな日の夜、私は外食していたのだが、そこでTOP4が次々と「お知らせがある」とツイートしていることに気づいた。
いや、正確に言うとガッチさん以外の3人が、5〜6日にかけて(前述の通り、仕事による忙殺とラジオへの浮かれっぷりにより1/5のツイートさえこの時きちんと認識したのである)。
ガッチマンに至っては「ふふふ...」と笑い出す始末。

なんだ。なんなんだ。4人揃って怪しい動きしやがって(やめなさい)。

なんだ。レトさんなんか「お待たせしました」って言ってるぞ。なんだ。

東京ドームでイベントでもやるんか。
まさかね〜〜〜!!笑

これ、1時間前の私の(別アカの)ツイート(要約)である。

これ、1時間後の本当の話である。

怖ぁ😩(谷)(分かる人には分かるTOP4ネタ)

1月6日20:00。
私の雄叫びが響き渡った。
(安心してください、ちゃんと帰宅してから叫びました)

2023年6月1日18時開演。
TOP4 in TOKYODOMEという、大イベントが決定した。

何がなんだか分からなくなりながら、震える手でそれぞれのツイートの告知ムービーを再生した。

【キヨさん】

【レトさん】

【牛沢さん】

【ガッチさん】

観ているうちに、ぽたりぽたりと涙が溢れてきた。

とめどなくこぼれては頬を濡らした。

口元には笑みを浮かべたまま、私は泣いていた。所謂、嬉し涙ってやつ。

今更ながら思う。
この時はまだ、行けることも確定していないのに、こんなに嬉しかったのは。

4人がイベントを開催する時代に立ち会えたこと。
LEVELには間に合わず見送ったはずの時代が、笑顔で「そこ」に立っていた。

その後、私は無事にチケットの抽選に当たらせていただき、本当に4人を拝めることになった。
その時も勿論、嬉し涙を流して喜んだ。


社畜、TOP4のおかげで幸せになる。

そして、この文章を書いている今。気づけばイベントは明日に控えている。

思えば1年前のこれぐらいの時期、私は過去最長の残業をしてしまい、始発で帰宅した記憶がある。

それまで馬車馬のようにただただ無心で働き、元々涙もろい私なのにあまりに心が閉鎖的になり、そのプロジェクトに入ってから大して泣くこともなくなっていた。

でもこの時、何かが爆発して涙腺が決壊。
嗚咽を上げて泣いた。

悲しい。

悔しい。

虚しい。

私は、何のために生きてるのだろう。

もう、二度と笑えないと思った。

…そんな時。いとも簡単に私を笑わせたのはTOP4だった。
(その一つが先ほど紹介したHuman:Fall Flatシリーズ)

この世にはまだ「光」がある。
それを教えてくれたのが、彼らだった。

この後、私はカウンセラーの先生や上司に相談し、最終的に次年度(今春)から新しい職場に異動させてもらうことになった。
つまりは今年の3月までその現場で働き続けたため、相変わらず目が回るぐらい忙しく、精神的に安定しないことも多々あった1年だったが。

そしてこの間、TOP4以外にも「ゲーム実況」自体観る習慣がついて様々なグループやコラボを楽しむようになったのも確かだった。

それでもTOP4はずっとどこかしらで観てきた。
彼らのことを、忘れるはずなんかなかった。

大泣きしたあの日から1年後、TOP4のイベントが存在してこんなに穏やかに笑えてるなんて、誰が想像つくだろうか。

あの時苦しんだ時間は、無駄じゃなかった。
ちゃんと未来に繋がっていて、全部幸せになって返って来たんだ。

イベントが近づいたここ1週間、彼らのことを考えるとまたふと涙が出る。
LEVEL5の時に覚悟された「もうイベントはないかもしれない」ということ。
それでも巡ってきた彼らに逢えるチャンス。しかも東京ドームという大きな場所。

これが、最初で最後だったとしても。

忘れられない時間にしたい。

こうして気持ちを文章や絵に込めたり。
おしゃれをしたり、グッズを買ったり。

そして何より、イベントを全力で楽しんで、どこかで彼らに「ありがとう」を伝えられたら。

忘れない。

彼らが幸せと笑顔をくれた全ての時間を。

今までも、当日も、その先も。

ずっと、ずっと。忘れないよ。



さあ、TOP4に逢いに行こう。

東京ドーム、行くぞ―。

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